駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

#読書

『はるか遠く、彼方の君へ』 阿澄加奈

運動会シーズン、わが子が「今年は僕、赤組!」と言った言葉に「よっしゃ、平家側だな」と喜んで返した私。 相変わらず源平熱が熱いです。(子どもは華麗にスルー) ※運動会の赤白は源平合戦から来ています。 というわけで、またまた源平物を読みました。 三…

『十蘭レトリカ』を読みました。

「十蘭レトリカ」 久生十蘭 (河出文庫) 初・十蘭。 さすが文章の上手さで知られた人である、と納得の読み応え。 それにしても、作風の幅広さには驚かされました。 ほぼ知識なしの状態で読んだんですが、飄々としたのから、コミカルなものから、歴史ものな…

『惑星カロン』 初野晴

お久しぶりのハルチカシリーズです。 今回のは読みやすかったなぁ、良くも悪くも。 初野さん大好きだけど、文章がちょっと読みにくい、 そして話の展開が読みにくいという二つの読みにくさがあるんですよね。 (文章が読みにくいと思ってるのは、多分私くら…

『ラメルノエリキサ』 渡辺優

うーん、期待して読んじゃったからかなぁ?あっさり読み終わっちゃって、「え?もう終わり?」という感想。 評判よさ気だったから、もっと驚く展開があるんだと勝手に思ってた…(^_^;) <内容紹介>(「BOOK」データベースより) 女子高生・小峰りなのモット…

『化け札』 吉川永青

久しぶりの更新です(^_^;) そして更新しない間に、ブログ開設7周年が過ぎました(^^ゞ こんなグータラブログですが、今後もお付き合いいただけると嬉しいです~。 さて、久しぶりの読書記事です。今回は戦国もの。 真田だったら、幸村よりも昌幸さん推しの私…

『特捜部Q─檻の中の女─』 ユッシ・エーズラ・オールスン

久しぶりの海外物だったせいか、読むのにとても手こずってしまった…。 文章が少し読みにくくて…というか、いかにも海外ものな言い回しが苦手で(^_^;)、 登場人物も多く、なかなか名前を覚えられなくて混乱したりして、時間がかかってしまいましたが、 面白く…

『我が家のヒミツ』 奥田英朗

久しぶりに奥田さんの本を読みました~。 ああ、朝井君も年の割に老若男女になり切るのうまいけど、 こういうのはやっぱ奥田さんのが何枚も上手だな、と思わされてしまった。 まあ、非日常な「世にも奇妙な~」とはタイプが違う話なので、直接比べるのも違う…

『世にも奇妙な君物語』 朝井リョウ

気軽に面白く読みました。 「世にも奇妙な物語」の大ファンであるという朝井さんが、映像化を夢見て勝手に原作を書き下ろした短編集。 確かにいかにも「世にも奇妙な~」にありそうな話だらけ。 物語が始まった後に、タイトルを文章中にすっと挟む演出など、…

『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎

陽気なギャングシリーズをたて続けに読んだあとの流れだったので、勝手にコミカルな話を想像していました。 タイトルも不可思議な感じでコミカルにも思えましたしね。 なので、予想外にシリアス展開していくのにちょっと戸惑ったりしましたが、 どんでん返し…

『黒猫の回帰あるいは千夜航路』 森晶麿

やっぱいいなぁ、黒猫シリーズ♪今作も期待を裏切らなかった!! 1作目があんなに難解だったのを思い出すと、本当にずいぶん読みやすくなったなぁと思います。 それでいて読み応えもあって、やっぱり森さんはこのシリーズが一番。 ミステリ部分は相変わらず…

『陽気なギャングは三つ数えろ』 伊坂幸太郎

さて、最新作にようやく到達しました。 今作も面白かった~。でももうこの続きはないのね…(涙) 伊坂さん、また続編書いてくださいね~。 <内容紹介>(出版社HPより) 陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、消えたアイドル宝島沙耶を追う火尻を、暴漢か…

『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎

面白かったーーー! ちょっと変わった構成で、完全な長編ではないから、ストーリー的に前作のような満足感まではないんだけど、 でも今回はキャラたちの掛け合いがパワーアップしてて、いいノリになってました。 読後の満足度は前作同様でした! <内容紹介…

『神子上典膳』 月村了衛

以前から興味あった月村さんの時代物を読みました。 どこでも高評価な作品なんですよねー。 しかし私は入れ込むことなく、淡々と読み終えてしまった…。 息つかせぬストーリー展開で、キャラも生き生きしてるし、時代物としての文章もそんな問題なかったし、 …

『裸足の皇女』 永井路子

さすが永井さん、と唸ってしまう作品集でした。 なんというか、話の裏に歴史のあれこれを忍ばせつつ、 これだけすらすらっと読めるように書かれている技量はさすがだと思います。 裏に秘められた事の大きさと、表の飄々ぶりのギャップにやられてしまいます。…

『望郷』 湊かなえ

島で育った人たちが主人公の物語。 だけど、島暮らししてなくても、田舎暮らしをしてなくても、 読み手が共感を覚える部分がたくさんあったと思います。 そこは湊さんの巧さですよね。 同じような経験をしてなくても、同じような人が身の回りにいなくても、…

『機龍警察 暗黒市場』 月村了衛

実は去年の年末に読んだ本。 「坊っちゃん」より前に読み終わっていたのですが、記事にしそびれていました(^_^;) さて、久しぶりにこのシリーズを読んでみて、やはり月村さんのこのシリーズは鉄板だと思いました。 「土漠の花」読んだときに、「月村さんって…

『サファイア』 湊かなえ

これは面白かったですね。 どれも最後に一捻りあって楽しめました。 (先日ドラマ化されてたようですが、このタイミングなのはたまたまです。ドラマも見てません~) 石言葉からインスピレーションを得た話なのかなぁ。読後調べてみて、なんとなくしっくりす…

『葬偽屋は弔わない:殺生歩武と5つのヴァニタス』 森晶麿

ほんと森さんの作品って黒猫以外は読みやすい。(一番好きなのは黒猫シリーズですが) 今作もテンポよく読める作品でした。 <内容紹介>(出版社HPより) 自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。アガサ・クリス…

夏目漱石の『坊っちゃん』を読みました。

それも児童書で(笑) 挿絵付きふりがな付きの偕成社文庫で読みました。 子供向けの語彙説明はとても役立ちました(笑) 夏目漱石、「こころ」は大好きなんですけど、それ以外がなかなか合わなくて、 なかなか自分の期待するような漱石読者になりきれません…

2015年に読んだ本を振り返る。

明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)/ 一言メッセージで100冊いかなかったとか何とか書いていますが、 数えてみたら想像以上に少なくてびっくりでした。100冊どころじゃねーよ、って話…。 え、え~っと…マンガいれた…

『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂幸太郎

伊坂作品、途中から入った私は、新作ばかり追いかけていて、初期の作品に未読が多いんですよね。 で今回、新作が出たことを機にこのシリーズにようやく着手(^^ゞ 犯罪者が主役なのは相変わらずの伊坂デフォ。 そんなところも、テンポいい会話も、ゆるいキャ…

『象られた力』 飛浩隆

ああ、またSF作家さんにガツンとやられてしまった。 こんな作家さんに出会うと、私本当はSF好きなんだろうか、と勘違いしてしまいます。 (文系なので基本SFは苦手なんです…) 設定からすごいし、展開がすごいし、SF的展開に不慣れな私は最後見失い…

『聖母』 秋吉理香子

感想難しいな…。 まごうことなき、「どんでん返し」のミステリですよ。 過去二作読んできて(デビュー作のみ未読)、文章も構成もこなれてきたので、評価したい半面、 成立するか否かの反則気味などんでん返し、子どもに対する猟奇的殺人という要素…など、 …

『笑うハーレキン』 道尾秀介

久しぶりの道尾作品。 ミステリ作家さんと思っていたのですが、もう、そう呼んじゃいけないのかな? 丁寧な人間描写に引き込まれました。 エンタメ作品としても面白かったですー。がっつりハマって読んじゃいました。 <内容紹介>(「BOOK」データベースよ…

『山女日記』 湊かなえ

前回「豆の上に眠る」に続き、再びの湊さん。 読みやすかったし、面白かったです。 うーん、さすが巧い!短編7本、どの話もよかった!! 私はハイキング程度の山登りはしますが、登山というと未経験になります。 なんとなくイメージとして、長距離走に通じ…

『空棺の烏』 阿部智里

ぐあー、読み終わってしまった><続きはあと一年後だなんて、そんな殺生な! と、読み終えて叫んでしまったくらい楽しみにしているシリーズです。 好きすぎて、毎回前作を復習してから読んでます(^^) 「八咫烏シリーズ」という名前もついたようですね。すっ…

『花酔いロジック 坂月蝶子の恋と推察』 森晶麿

今作も面白く読みました。 私の中で「森作品はキャラ読み」という傾向があるのですが、このシリーズはまさにそっち系。 ミステリはそっちのけで、二人の恋の行く先を追っかけてました(笑) だって森作品のミステリは、設定や展開が独特ですからねぇ。 謎に…

『武士道ジェネレーション』 誉田哲也

いやー、完結したと思っていたので、思いもよらぬ再会に喜びました。 このシリーズをほんとワクワクしながら読んで、その二人が年を経ても変わらず元気でいてくれて、 なんか感慨深かったです。 <内容紹介>(「BOOK」データベースより) あれから六年、大…

『君の膵臓をたべたい』 住野よる

強烈なタイトルに興味を惹かれて借りてみたこの本。 こんなタイトルなのに、感動ストーリーってどんなの!? って読んでみますと、ヒロインが不治の病であるという、非常に王道で真っ当な青春ものでした。 でもよかったんですよー、王道ではあるけれど、予想…

『豆の上で眠る』 湊かなえ

うう、また読み終えてからしばらく放置してしまった…。 感想が記憶の遥か彼方だ~><(懲りないなぁ(-_-)) 本当に久しぶりの湊さん。 「告白」を読んであまりの衝撃に、そのあとの本が霞んでしまったという…(^_^;) 以来、しばらく読んでませんでしたが、友…