駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

「カラマーゾフの兄弟」4を読み終えました。

4巻、図書館で手渡されたときに(予約本だったので)、
約700Pの分厚さを見て、思わず受け取り拒否しそうでしたよ…。
ここまで何とか読み進めてきたのに、とどめを刺す気か!?と思ってしまった…(苦笑)
でも、なんとか読みましたよ~。
そして「カラマーゾフの兄弟」5のエピローグまで読み終えました。
私が読んでいるのは光文社文庫ですが、
第4部(4巻)までが本編で、5巻に60P程度のエピローグが添えられています。
(5巻の残りは、訳者亀山さんによる解説などで、それはこれから読む予定です)
つまり「カラマーゾフの兄弟」は、読了というわけです。
うん、頑張ったよ、私…。
 
いやー、なんと感想を言ったらいいのかわかりません。
難解で膨大で、でもすごく圧倒されました。
さすが新訳というだけあって、とても読みやすくなっていたと思います。
(その他の訳本を見たわけではないですが)
言葉が難しくて読めないということはなく、
文章自体はすらすら読めるのですが、
その文章が指し示していることを理解するのが、非常に難解なところがありました。
(イワンの章は、ほんと読み進められなかった…涙)
もしくは話がいきなり飛んで、突然別の話が始まるので、
(小説にはよくある手法なんですけどね)
どんどん登場人物が増えていくのに、混乱しました。
そうやって読み進めるのに苦労する部分があるのですが、
逆に止められなくなるほど、がんがん読んでしまうときもあって、
「面白い」本であり、「奥深い」本であったと思います。
 
かなり手こずって、なんとか読むだけ読んだという感じなのですが、
4巻の裁判のシーンで、読み進めてきた内容を振り返りながら、
「絶対再読しよう!」と強く思いました。
この本は、何度も何度も読むべき本だと思います。
何度でも何度でも読める本だと思うので。
一度読んだだけでは、かじった程度しか理解できてないです。
でも、それでも、面白かった。
出てくる登場人物がどれも強烈で、
共感するには程遠い感じなのですが、
なぜか惹きつけられずにいられない強い魅力があります。
物語の引っ張りもうまくて、次の展開を暗示的に示したりして、
ページをめくらずにはいられないのです。
読めば読むほど、物語の細部が理解できてきて、
さらにこの世界にはまり込んでいけるのではないかなーと思います。
とはいっても、すぐに再読は無理なんですけど…(苦笑)
何年後かに、またトライしたいです。
 
五巻を読み終えたら、また少し感想を書きたいと思います。