駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

私の、とても好きな絵本・3

今回選んだ本は、新しめな絵本たちです。
イマドキの絵本って感じでしょうか?読んでて、アニメやマンガを彷彿とさせるところがあります。
子どもたちの周りに刺激的なものがあふれている現代。
そんな中で、絵本ってどうしても地味ですから、子どもはついマンガやアニメに行っちゃいがちですが、
そういう子どもこそ、くすっと笑えちゃう面白い絵本たちです。
そして、大人でも十分楽しめる魅力的な絵本ですよ。是非是非お手にとって見てくださいね。
 

イメージ 1
 
「3びきのかわいいオオカミ」
作: ユージーン・トリビザス
絵: ヘレン・オクセンバリー
訳: こだまともこ
出版社: 冨山房
 
<内容紹介>(「MARC」データベースより)
3匹のかわいい狼は広い世界に出ていくことになりました。「でも、悪いおおブタには気をつけるのよ」 狼たちはれんがで家を作ったのに、とんでもないわるブタはそれを壊して…。「3匹の子豚」の素敵なパロディー。 
 
 
 
なんとなく手にした本だったのですが、展開のあまりのぶっとびぶりにやられちゃいました!
内容は「三びきのこぶた」の現代版な感じのパロです。
「あるところに、ふわふわの けがわに ふさふさの しっぽを もった 3びきの かわいいオオカミが、
おかあさんと いっしょに くらしてました。」から始まる文章。
表現がかわいいでしょう?声に出して読むとわかるのですが、ほんわかリズミカルな素敵な文章です。
しかし展開はびっくりするほど過激!!
最初の家を作る時点で、オオカミたちは三びき協力してレンガでおうちを作ります。
そこへわるいおおブタがやってきて、ふーっと吹き飛ばそうとしますが、おうちは壊れません。
「ところが このブタ、わるいのなんのって もう とんでもない わるブタだったんです」
…するとおおブタはなんと…!!
続きは読んでのお楽しみです(^^)
一体どうなるの??と読みながらハラハラしてしまうのですが、最後はちゃんと絵本らしくハッピーエンド。
だからかな?これって選定図書に指定されてるんですよねー。いや、これを選んじゃうなんて太っ腹!
絵も表情豊かで素敵です。細かい部分まで楽しんでくださいね。
 
 
イメージ 2「おきゃく、おことわり?」
作: ボニー・ベッカー
絵: ケイディ ・マクドナルド ・デントン
訳: 横山和江
出版社: 岩崎書店
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
クマは、おきゃくがすきではありませんでした。ところがある日、くりっとした目のネズミがたずねてきます。おいかえしても、なんどもなんどもやってくるのです。そこでクマは作戦をたてました。ぶきようなクマとおちゃめなネズミがいろいろあってもなかよしになるおはなし。ニューヨークタイムズ紙のベストセラーに選出。ゴールデン・カイト賞絵本部門賞、The E.B.White Read Aloud賞ほか、海外での絵本賞を多数受賞。
 
柔らかい水彩タッチで描かれた、やさしい感じの絵本です。
クマとねずみがやがてともだちになるという、いかにも絵本らしい筋なんですが、
ネズミはまるで「トムとジェリー」のジェリーのよう。キュートだけどしたたかで、だけど憎めない。
クマさんとこに押し掛けてきておいて、押して押して、最後に引く。うーん、絶妙!
そのネズミの作戦に、不器用なクマさんは落ちちゃうわけですね。
そのクマさんの変化も見ものです。こんな幸せな騙され方(?)もあるか~と思えちゃう。
クマとネズミの二匹が表情豊かに描かれてて、それが本当にかわいらしいのです~。
くすっと笑えて、あったかい気持ちになれる絵本です。
 

イメージ 3
 
「かようびのよる」
作・絵: デヴィッド・ウィーズナー
訳: 当麻 ゆか
出版社: 徳間書店
 
<出版社/著者からの内容紹介>
コールデコット賞 絵本にっぽん賞特別賞受賞 
よい絵本選定
それは、ある火曜日の夜のこと。蓮の葉に乗ったたくさんのカエルたちが、池から町をめざして飛び始め…。夜明けまでの出来事をリアルな描写で描き、日米両国で高い評価を受けた傑作絵本。映画を見ているような場面展開が魅力的。
 
デヴィッド・ウィーズナーと言えば、「漂流物」が有名かなと思うのですが、私が好きなのはこっちです。
(「漂流物」もおススメですよ^^)
この方は、いつも文字はほとんどなくて、絵だけで見せる作家さんです。
リアルで、物語性にあふれる表情豊かな絵がたまらないんです。
このお話の主人公のカエルもやたらリアル。最初はちょっと気持ち悪い気がするけど、よく見ると愛嬌たっぷり。
その表情を一匹ずつ楽しんでくださいね。細部まで見のがしちゃいけませんよ。
隅々まで見れば見るほど、よくよく描き込まれてて笑えます。
子どもと一緒に突っ込み入れながら読むのも楽しいですよ。