駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

雪組 『ロジェ』 水夏希

ヅカ視聴日記。
 
久しぶりのヅカ記事です(^^ゞ
図書館の予約本に追われて、本ばかり読んでましたもんね。

しかし、年度末にトゥエルビのヅカ公演放送がなくなったのはショックでしたー!
これから何見たらいいんだーと焦ってたら、
NHKで定期的に過去作品が放送されるようになってホッとしました(^^ゞ
(そんな心配するならスカステに加入しろって話ですが…(^_^;)
だってスカステ入ったらテレビ漬けになりそうで怖いんだもん…)
 
さて、このミズさん(水夏希)の退団公演。
退団公演ってイマイチな作品に当たってしまう印象がありますが、今回もそんな感じでした…(^_^;)
まあ、ミズさんがスーツ着て、カッコよく振舞ってくれるだけで、私はもう満足なのですけど(笑)
 
ミズさんがクールな復讐者、誠実な同僚のキムさん(音月桂)、
クールで仕事ができるみなこちゃん(愛原実花)、殺し屋チギちゃん(早霧せいな)、
複雑な背景を背負った医師キタさん(緒月遠麻)、コミカルな刑事コマさん(沙央くらま)などなど配役は、
その役者さんによくハマってたと思うんですよ。
問題は、そのハマったキャラクターがあまりにバランス良く配置されてしまってること。
ミズさん演じるロジェがどの人物たちにも等間隔の距離があって、
誰とも関係を深めることなく終わってしまうんですよー><
同僚のキムさんは弟分で心開く相手ではなかったし、相手役のみなこちゃんも彼の支えとなるまではなく、
あれほど追い求めた敵役のシュミットも、出会ってしまえば憎しみを突き詰める相手ではなく、
彼に対しては消化不良な感じ。(結局ロジェが自己解決した風に見えました)
強いて言えば、養父であるマヤさんとの絆は深いのだろうなと思えたけど…。
ミズゆみの絡みが好きだったから、つい男の友情を期待して、そんな風に感じてしまったのかなぁ?
ロジェは、最初から最後まで一匹狼のままですかー、とちょっと寂しく思ってしまいました…。
 
ミズさんが暗い過去を持つ復讐に生きる刑事役で、影がある役なんですよね。
一匹狼風な立場がもうよくハマってて素敵です。
復讐心を二十年以上持ち続けるというすごい役ですけど、そんな気負ったところは見られない。
だけど確かに抱える深い苦悩は彼の中にあって、それが彼を突き動かしていることが分かる。
そしてそれまで押し込めていた24年分を思いを、
最後シュミットの前で過去との決別として吐き出す場面は非常に突き刺さるものがあります。
 
みなこちゃんはこういう自立した女性はハマり役。(だから水さんとの絡みが弱くなってしまうの??)
頑な雰囲気から所々零れる女性らしさが、相変わらずかわいくてときめきます(^^)
ブエノスアイレスに入ってから、少し素になるところとか好きです♪
もっとトップコンビで愛を深めてほしかったなぁ。
そして二人でもっとがっつりタンゴを踊ってほしかった…(-_-)もったいない~~~。
(最後はあんな踊りにくそうなスカートで…消化不良感が増すだけだー)
 
キムさん、立ち位置がちょっと不明…。ロジェとがっつりコンビって感じでもないし。
この作品で存在感を示すには難しい役だったと思います…。
次期トップ控えてるのに、気の毒だなと思いました。
歌声は安心して聴けて、良かったです。
 
マヤさん(未沙のえる)演じるバシュレとロジェとの緩急あるやり取りがツボでした(^^)
冷淡で無機質感のあるロジェと、温かく飄々としたバシュレ、
真逆の雰囲気を持つ二人なのに通い合ったものがちゃんとあるんですよね。
 
チギちゃんの殺し屋クラウスは、もう一目見て堕ちました(笑)
チギちゃん、こんないっちゃってる黒い役やるんですねー。
素敵過ぎました~><出番が少ないのが惜しまれます!!
ちょっと彼主役で一本話が見たいです(切実)
 
コマちゃんの悪気のない憎めないキャラは得難いですよねー。
出てくるたびにほっとさせられました(^^)かわいいなぁ。
 
あとちょっと一言…冒頭で、ミズさんとキムさんを並べて踊らせるのは不憫だ!!
キムさんが引き立て役に…(げふんっ)
退団公演だから、引継ぎの意味もあったかと思いますが、この場面はちょっと酷だなぁと思いました(^_^;)
 
退団公演…内容に不満でも、ミズさんがお似合いの役をやってくれただけで満足するしかないのかな(^_^;)