駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

2015年に読んだ本を振り返る。

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします(^^)/

一言メッセージで100冊いかなかったとか何とか書いていますが、
数えてみたら想像以上に少なくてびっくりでした。100冊どころじゃねーよ、って話…。
え、え~っと…マンガいれたら100冊いくんじゃないかな~?(苦笑)
まあ、そんな少ない冊数の中から例のごとく、ベスト作品を選んでみました。
私が去年中に読んだ本から5作品選びます。順位付けはしなくて、読んだ順です。


苦手意識のある西さんだったんですが、久しぶりに読んでみたらすごくよかったです。
でも、この本の魅力を伝えるのはすごく難しいな。
出てくる人たちは、変わった経歴の持ち主たちで、非常にクセの強い人びとなんですね。
で、そんな人たちが織りなす日常は、やってること言ってることはすごく風変わりだったりするんですが、
なんだか読んでてすごくよく分かるんですね。共感じゃないんだけど、響いてくるというか。
こんなにあれこれ違っても、結局一緒なんだと安心できるって感じ。
それでいて、物語はずんずん突き進んでいっちゃって、
一緒にこんなところまできてしまった、というラストの達成感が非常に心地よかったです。
是非読んでみて、この物語を味わってみてください。


もうこれぞエンタメって作品でしたね。怒涛のように突き進む物語で、まさに読む手が止まらなかったです。
読む前は、伊坂ファンだけど今回は合作だというし、あの分厚さだし、と躊躇したんですが、なんのなんの。
全く問題なく楽しめました。
去年は再読を含め、伊坂作品を結構読みましたが、どれも面白かったです(^_^)
(「ジャイロスコープ」も読んだんだけど、訳あってまだ記事にしてません…(^^ゞ)
伊坂作品で次点をあげるなら「アイネクライネナハトムジーク」が好きだったかな。


『絶叫』 葉真中顕
この作者の一作目「ロスト・ケア」はいまいち乗り切れなかった部分がありましたが、
この二作目はもう文句なしでしたね。
引き込まれる冒頭から一気読みでした。
介護、貧困、ワーキングプアなどなど、それぞれの要素がどれも読んでて引き込まれるし、
それを絡ませていく構成がもう見事。
ノンストップで読んで、最後「やられたー」と清々しい敗北感を味わえる魅力的な本です。
こちらもおススメ。


若冲に惹かれて読みましたが、とても良質な時代小説でした。
若冲を主体にしてみると賛否両論あるかと思いますが、京都を舞台にして、
この時代に触れる物語として読むと、実に魅力的に描かれていると思います。
創作部分の物語も素晴らしい。
私は、若冲がどんな人か知りたくて読んでみたのですが、この本はそういう読み方をせず、
小説として純粋に味わう方が楽しめると思います。
文章も美しくて、魅力的な文章がその時代にどっぷり浸らせてくれるから、本当に読んでて楽しめました。


『空棺の烏』 阿部智里
この本単体というより、この八咫烏シリーズに対しての評価です。
もうどっぷりはまりこんでしまいましたよ。
ファンタジーのシリーズをこんな楽しみに追いかけるなんて学生以来じゃないかしら…。
是非皆さんにもおススメしたいのですが、問題は1作目の出来が微妙だということ…。
このシリーズは1、2作目がプロローグで3作目から本編と言えると思います。
1作目は、背景にいろんな設定を抱えての読み切りだったということと、
デビュー作だったということで、色々読みにくさがあるんです…。
これから読まれる方は1作目の若宮に嫌悪感を抱くかもしれませんが、
どうかそこで読むのをやめないで2作目まで読んでください、と言いたい><
2作目読んでもダメな方は本当に合わないんでしょうけどね…。
大作ファンタジーと言えば重厚な作品が多い中、このシリーズは割とライトな感じなんですが、
そういうのOKな方、一緒に追いかけませんか~?


以上、5作品。
どれも読みだしたら止まらないという感じの作品になりました。
読むのに時間がかかりそうな作品は去年は少なめでしたね…(^_^;)
今年は、話題作のほかにも、名作古典とか歴史ものをもっと読みたいです。
そして皆様のブログを頼りに、面白い本と出会っていきたいと思います。

どうぞ本年もよろしくお付き合いお願いいたします(^^)/

sinobu