駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

30-DELUXの『新版 国性爺合戦』を観てきました!

舞台に行ってきました。
去年も行った30-DELUXの、「新版 国性爺合戦」(こくせんやかっせん)です。
(ちなみに去年観たのは「新版 義経千本桜」)
タイトルの名前は見たことあったけど、なんだっけと思ったんですが、
近松門左衛門作の人形浄瑠璃が元ネタだということです。
最初は名前も読めませんでしたよ…。
でも、そんな全く分からない私でも、お芝居の前に楽しい前説をやってくれて、
そこであらすじを説明してくれるので、わかりやすく物語に入ることができました!

ちなみにWikiによれば…

江戸時代初期、中国人を父に、日本人を母に持ち、台湾を拠点に明朝の復興運動を行った鄭成功(国性爺、史実は国姓爺)を題材にとり、これを脚色。結末を含め、史実とは異なる展開となっている。

ということです。
なんかタイトルから勝手に、百姓の爺さんたちが一揆する話かと思ってたら全然違いましたよ…(苦笑)

主演は佐藤アツヒロくん。和藤内(鄭成功がモデル)役。元・光GENJIですね。
私、思いっきり光GENJI世代なんですが、当時はあまりハマらなかったんですよね(^_^;)
でも、顔はあっくんが一番きれいだなーと思ってました。
その後、時々テレビで姿を見ることがあり、変わらず可愛いなーと思ってたんですが、
今回、生で見てみて、相変わらずのきれいさとかわいさにびっくり。私と同世代とは思えない!
若々しい青年役ですけど、もうその通りに見えました。
だから、アツヒロくんより年下の緒月遠麻さんが、今回母親役をされているのですが、
それでも違和感なかったですね。(緒月さんも雰囲気が落ち着いてますからね)

さて、アツヒロくんの演技、熱かったですねー。
結構クールな人だという印象だったので、今回の熱演はすごく驚かされました。
最後の、主人公の、苦しい葛藤場面の熱演には呑み込まれそうになるほどでしたよ。
ご本人もかなり入れ込んで演じられたのでしょう、
カーテンコールの時に、しばらく呆然とされていたのも印象的でした。
アツヒロくんが舞台で頑張ってるのは知ってましたが、その姿を実際に見て、なんかとても安心しました。
これからも応援してます。

元・宝塚では、緒月遠麻さんと大湖せしるさんが出演されてました。
緒月さんは和藤内の母親・渚役なんですが、こういう懐の広い役はお似合いですねぇ。
大湖さんは錦祥女という将軍・甘輝の妻役。
綺麗な衣装のお后様で、同じ妻役でも普段着を着た緒月さんとは対照的。
人が良くてお茶目で温かい感じの渚役は緒月さんによくハマっていて、
錦祥女の気高く美しい様は、大湖さんによくお似合いでした。
カーテンコールの時に大湖さんが膝を折って、宝塚の娘役のお辞儀をしていたのが印象的でした。

あと女性で印象的だったのは、和藤内の妻・小むつ役の加藤雅美さん。
元アイドルということですが、なかなか突き抜けた演技で見てて気持ちよかったです。
啖呵きる姿がかっこいい!かっこいい女性には憧れます(^^)/

前回「義経千本桜」でスタイリッシュな弁慶役をされていた馬場良馬さんが、将軍・甘輝役。
今回もお素敵でした(^^)/
スタイル良くて舞台映えしますし、殺陣も素敵なんです。
出番が割とあとからなので、待ちわびちゃいましたよ。

お話は元ネタが頭に入ってないので、日本から家族で明に乗り込んでいって戦仕掛けるって…って、
いまいちイメージがわかなかったのですが、お芝居がわかりやすくて、雰囲気が楽しかったので、
引き込まれるように見ました。
30─DELUXらしく殺陣がきれいで、ゲームのような効果音と合わせた動きで、
まさにリアル無双が目の前で繰り広げられているようでした。
生舞台とは思えぬ、バトルアニメっぽいスピーディでかっこいい演出はまさに感嘆もの!
特に清水順二さんや馬場さんの殺陣に見とれてました。かっこいーーー><
虎役の森大さんの、人とは思えぬ動きもすごかったです。まさに虎でしたよ…。すっげ。

古典ものでは「なぜ突然そこで死ぬ?」みたいな、現代感覚では共感しづらい見せ場がよくあります。
今回も、原作では有名なシーンであろう、錦祥女が紅を流す場面からの流れが、
まさにツッコミを入れたくなる感じなんですが、なんでしょう、うまく処理されてましたねぇ。
周りの人のセリフでそれっぽく説得力を持たせ、
こうなってしまうのは仕方ないと思わせる流れが上手いな、と思いました。
なので、そこからラストに流れ込んでいく展開に置いていかれずに済みましたし、
そのあとの更なる超展開に呑み込まれました。
ラストに向けての怒涛の流れは本当に圧巻でした。
こういう風に古典に触れられるって素敵ですね。

よい舞台が見れました。はあ、満足(^^)