駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『パラダイス・ロスト』 柳広司

面白かったです(^^)
シリーズ過去作品とは、なんだかタイミングやらなんやらが合わなくて、きちんと楽しめなくて…(^_^;)
今作が特に出来がいいわけでなく、どれもきちんと作り上げられてるシリーズですけど、
個人的に今作を一番楽しんで読むことができました♪
 
D機関の周到ぶりにやられちゃいますね。
前作では地味目だったD機関の凄腕っぷりが、一作目ばりに炸裂してて、堪能しました。

結城中佐と部下であるスパイたちの関係がなんかいいです。
「魔王」と恐れられてますが、軍隊みたいな絶対服従な感じじゃないですよね。
受けた指令をきちんと遂行するけど、なんか個人契約と言いますか、
彼らのプライドをかけて、繋がってる関係のような。
さすがずば抜けた能力を持つツワモノぞろいですから、本来配下に置くのも難しい連中でしょうが、
結城中佐はきちんと彼らの自尊心をくすぐりつつ自在に動かし、そして圧倒的な存在感で上に立つわけです。
結城中佐にしか作りえない独特な集団の活躍ぶりを楽しみました。
 

(以下、ネタばれ気味の感想です。未読の方はご注意を…(^^ゞ)
 
 
「誤算」
いやー、彼らのスパイ教育の徹底ぶりが素晴らしい。少々の想定外は織り込み済みなんですもの。
一時的な記憶喪失ぐらいなんのその(笑)
記憶喪失くらいでは消えない奥の奥まで沁み込んでる教えと、結城中佐の存在が恐ろしいです(^_^;)
 
失楽園
もうすごいですよね。直接手を下さずに、他人をそこまで操作しちゃいますか、とびっくりでしたよ。
ここまで人を操作できる能力があるなら、
なんでD機関は世界を手中に収めないのだろうと思ってしまいましたよ(笑)
気軽な推理物が、最後でぞっとする展開で面白かったです。
 
「追跡」
いいですねぇ、結城中佐の過去に迫るお話。
いやーそれはプライスじゃなくても、みんな知りたいところですよ。
頑張れプライス、と読みながら応援してました(笑)
しかし私、有崎ってゆうきって読めなかったんですけど…(^_^;)日本人失格??
 
「暗号ケルベロス
これはちょっとつっこみどころがあったりしたんですけど(^_^;)、
でも謎解きに対する責任ってくだりは良かったなぁ。
ミステリーものでこれ突きつけられたら、探偵役さんも大変でしょうが(^^ゞ
誇り高きD機関のスパイは、全てにおいて徹底してるんです!っていうラストが、
常人を超えた彼ららしくて面白いなと思いました(^^)
 
星は四つ(^^)まだまだ続編期待してまーす♪