駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

星組 『花の業平』 稔幸

トゥエルビでヅカ視聴日記。

予想以上でした。ちょっと感動しちゃいました。
ノルさん(稔幸)には思い入れが薄く、さらに私の苦手な和物。
「面白いのかな~?」って感じで見始めました。
最初は「やっぱノルさん、華が足りない?」
とか思いながら(すみません…)見てたのですが、
二人が再会して駆け落ち?に至るシーンから、のめり込みました。
それまで抑えてものが爆発した感じでしょうか?
前半、どこか物足りなく感じていたのですが、
後半怒涛の展開に引きずり込まれます。
(琴まりえちゃんのシーンはあまり必要性を感じなかったなー。
恬子役は、ゆりちゃん(星奈優里)と並ぶほどの女性と思われるけど、
それほどの貫録もなく、魅力も薄く…。
史実上、必要だったのでしょうけど…配役に問題?)

歌も素敵でしたし、顔ぶれも豪華で、見ごたえありました。
星組といえば、コスチューム物というイメージだったのですが(古いですか?)
このときの星組さんは、すーっとした美形さんが多く、皆さん和物がよく似合ってました。
(タータン(香寿たつき)とガイチさん(初風緑)はやっぱスーツ!って思いますけど…)
ノルさんもオスカルよりこっちの方が断然いいですね。
ゆりちゃんも意外に和物イケるんだ…って思いました。
ゆりちゃんのダンスがすごく好きなんですけど、和物の所作も素敵でした。
そして、ノルさん、この重そうな衣裳のゆりちゃんを抱えましたね…。
さすが男役さん、想像以上の重労働ではなかったかと…。
乙女の憧れのお姫様抱っこシーンも素敵でした。

タータンの悪役はさすがです。
ビジュアルは決して悪役向きではないのに、本当によく似合うんですよね。
タータンはいい人役より、断然敵役の方が好きです。
トウコちゃん(安蘭けい)も、思ったより和物似合ってました。
さすが華があるなーという感じで、目を引きました。
しかし、トウコちゃんもタータンもこの前見た「再会」にも出てたんですけど…。
トゥエルビ見てると、この二人をあちこちで見る気がします。
抜擢が早かった割にトップまで長くて、組替えもありましたからねぇ。
苦労人ですよね、この二人…(涙)

ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)も面白い役やってますね。
星組ではぶんちゃんが好きでした。
まとぶん(真飛聖)は、真矢みきさんに似てるって聞きますけど、
私はぶんちゃんの方に似てると思います。
星組特有の正統派男役というか、
そういうのがみきさんよりぶんちゃんに近い気がします…。
まとぶんにはぜひ組替えをしないで星にいてほしかった…。
トウコちゃんトップでまとぶん二番手で見たかった…。
そしたら、ちえちゃん(柚希礼音)にもっと経験を積ませられたのに。
まとぶんは、花組になってアクが抜けたというか…。
ああ、なんか話がそれてしまいましたね。

この時期の星組の中堅どころが今、誰もいなくなってるのが寂しいです。
みんな早々と退団を決めてしまうんだなー。なんか勿体ない気がします。

長くなりましたね…。
最後に、このお芝居のラストが私は納得いかなかったんですけど…。
「愛と死のアラビア」ばりに「え、ここで幕が下りるの~?」って感じでした。
宝塚において、史実を元にしたお芝居ってラストが難しいんですかね?
せっかく乗ってきたところをぶち切られた感があり、勿体なかったです…。
でも全体的には、満足の舞台でした。