駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

青春三部作+α

私が、青春三部作と呼んでいるものがあります。
あさのあつこ『バッテリー』
森絵都『DIVE!』
佐藤多佳子『一瞬の風になれ』
あと、プラスαで
三浦しをん『風が強く吹いている』

どれも女性作家だからか、すごくツボをつかれ、
一気に読んでしまったお気に入りの作品です。
どれもスポーツに打ち込む少年たちの
爽やかな青春を描いた作品です。
(『風が強く吹いている』は
大学生の駅伝の話で、ちょっと年齢が上がるので、
+α扱い…。)
春になって、さあ何か始めようという気分に
ぴったりの作品だと思います。

それぞれ作家さんが関連してるのが、面白い。
『DIVE!!』の文庫本の解説をあさのさんと佐藤さんが書いています。
そして『バッテリー』の文庫本の解説を三浦さんが書いていて、
『一瞬の風になれ』は、あさのさんが新聞のブックレビューでお薦めしてました。

あさのあつこさんについて少し。
初めて『バッテリー』を読んだとき、
なんてきらきらした澄んだ文章を書くんだろうと、
ドキドキしました。
自分も学生時代に戻ったような気がして、
同じクラスで彼らを見ているようなドキドキ感を
味わうことができました。
佐藤真紀子さんの絵がすばらしく合っていて、
私の中で巧君の魅力が3割増しになりました(笑)

余談ですが、佐藤さんはバッテリーでイラストを描く前から、
児童書で色々描かれていた方だそうですが、
青波のようなかわいい絵柄の方だったので、
巧君を見たとき「こんな絵も描くのか!」とびっくりした、
と妹が言ってました。

さて『バッテリー』。
本書がきらきらしてるのは、2巻までなんですよねー。
3巻まではキャラの魅力で読めたんですが、
4巻からは、だれてきたのか、瑞垣に引っ張られすぎたのか、
なんだか別物。
それ以外にも『NO.6』『福音の少年』『弥勒の月』
『MANZAI』など、きらきらを求めて、
あさのさんの作品を読んでいったんですが、
バッテリーのような作品には出会えませんでした…。
あれは奇跡だったのかなー?(し・・・失礼?)

『バッテリー』は珍しく、二度読んだ作品です。
『ラスト・イニング』が出た時に読みなおしました。
初読の時は、ラストが不満だったんですけど、
再読では納得でした。
瑞垣以外、みんな自分の答えを見つけてるんですよね。
だから『ラスト・イニング』が瑞垣の話になるんだ、と納得。

再び余談。
この青春三部作+α。いろんなメディア化されています。
その中で、映画化されているのが、
『バッテリー』『DIVE!!』
『風が強く吹いている』(これは秋公開予定ですね)です。
そしてどれも林遣都くんが出てるんですよね。
あの透明感がこの作品群にぴったりなんでしょうね。
あと『一瞬の~』に出れば完璧なのに、と密かに期待してる私です。