駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

花組 『太王四神記』 真飛聖

ヅカDVD視聴日記。(スカステ録画・東京千秋楽)
 
何度も言ってますが(しつこい??)、見比べるの大好きなんです。
念願の花組太王四神記
星組版を見たときに、是非見比べてみたいーと思ってました。
 
見てみると、やっぱり全然違う。
役者さんが変わると、こんなに別物になるんですよね。
演出もずいぶん変わってましたね。
星組のは完全な再演ではないですしね。
 
花は、バランスがいいと思いました。
タムドクとホゲとキハの力加減がどこにも傾いてなくて、
均衡した緊張感があって、そこが面白かったです。
 
まとぶん(真飛聖)のタムドクは、成長ぶりがとてもよくわかるタムドクでした。
最初は愚かな振りして周りを騙してるわけですが、
頼りなさげな感じが、説得力あります。
でも二幕から、どんどん王様っぽくなっていくんですよ。
ちえちゃん(柚希礼音)は出てきたときから王様の貫録があったもんな~(笑)
まとぶんのタムドクは、とても繊細。
弱さと強さが表現できていて、心の揺れる様子がよく伝わってきました。
 
キハの彩音ちゃん(桜乃彩音)がとてもよかったです。
思いやりのある優しいキハでした。
自分の心に素直に動く姿に、とても共感しました。
星組の時に、二人が出会う書庫のシーンから二人がくっつく流れが、
納得いかなかったのですが、
花組では、二人の気持ちが通じる流れがとてもすんなり入ってきました。
優しいキハが、タムドクの心のよりどころになっているのが、よく伝わってきて、
微笑ましいカップル見えました。
 
ただここはあえて演出を変えたのかな、とも思います。
ちえ(柚希礼音)タムドクは、書庫でキハに向かってわざと本を落としたのに対して、
まとぶんタムドクは、たまたま落とした、というように見えました。
それだけでもタムドク像が違ってきますもんねぇ。
ちえタムドクの方が、抜け目ないようにも見えます。
まとぶんのような「守ってあげたくなる」タムドクじゃないですよね(笑)
自然体な彩音キハに比べ、
ねね(夢咲ねね)キハは、どこか頑なな感じがあるのは、
相手役の違いによるものだったのかもしれないですね。
スジニの告白シーンもタムドクの反応、全然違ったもんなぁ。
 
静かに燃えるゆうひ(大空祐飛)ホゲは、強かさがありますね。
大人の余裕があって、カッコよかったです。
テル(凰稀かなめ)ホゲが、キハを一番望んでいたのに対し、
ゆうひホゲは、キハよりまず王位を望んでいるように見えました。
(キハはあとでどうにでもなるという余裕からかもしれない…)
この二人もカラーが全然違って面白かったです。
キハへの台詞まで変えられてしまうほど、別人ですもんね…(苦笑)
キハに「指一本も触れられなかった」テルホゲ…。
そこもちえちゃんとまとぶんのタムドクの違いでもあるのでしょう。
トップさんの違いで、舞台がガラッと変わるのだなと思いました。
 
えりたん(壮一帆)のプルキル、素敵でした。
裏でしたたかに糸を操ってる感じですね。
すずみん(涼紫央)プルキルが、自分の野望に情熱を燃やしているのに対して、
すごく冷徹、冷酷さを感じました。
 
スジニ役の愛羽美麗さんは、中性的な役がとても合ってました。
やんちゃに男言葉を使っても、恋心を抱いて女らしくしても、
違和感がないのがすごい!
キハの妹にはちょっと見えなかったけど(苦笑)
 
フッケ将軍役の悠真倫さんも印象深かったです。
まっつ(未涼亜希)のヒョンゴも物静かで、
物語全体を見守るような様が素敵でした。
だいもん(望海風斗)も目立ってて良かったです。
 
冒頭の、タムドクとホゲの子役時代がとてもかわいくて好きなシーンでした。
野乃すみ花ちゃんも白華れみちゃんもいいなぁ。
 
当たり前ですが、全ての役ごとに星組花組で違いがあって面白かったです。
でも全部書くと長くなるので、この辺で…。