駄文徒然日記

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花組 『La Esperanza─いつか叶う─』 春野寿美礼

ヅカBS視聴日記。
 
オサさん(春野寿美礼)トップのお芝居。
相手役はふーちゃん(ふづき美世)。
ふーちゃんなんて馴れ馴れしく言ってますが、実は彼女のお芝居を見るのはこれが初めて。
ニコニコ笑顔がかわいくて、身近にいそうな普通な感じが魅力なのかな?
独特な感じな娘役さんだなーと思いました。
オサさんは、かっこいいですね。
主役カルロスは余裕のある男役ですね。
包容力というより、柔軟で相手や状況に合わせて対応していくような、宝塚ではちょっと変わった役でした。
 
<内容>
ブノスアイレスを舞台に、ドラマティックな音楽に載せて展開するさわやかなラブ・ロマンス。
 
タンゴにブエノスアイレスなんて言ってるから、いかにも正塚先生らしいなぁと思ったら、
作品全体はいつもみたいに暗くなくて、「メランコリックジゴロ」のような雰囲気の作品でした。
(コメディではないんですけどねぇ。普通の人を描く感じが似てるなって)
主人公二人は常に柔軟に前向きなんですよね。
一直線に突き進むんじゃなくて、身の丈を知った上で、一歩一歩前に進むような。
 
花組の男役と言えば、見てるこっちが恥ずかしくなるようなキザリ!
オサさんもこれでもかって気障ってるんですけど、
それをふーちゃんがさらっと受け流すんですよねー。娘役の媚びが全くなくて。
この作品ではそれが割と合っていたように思います。
二人は恋人というより、夢を追いかける同士って感じなんですもん。
まあ宝塚でそういう関係はどうなんだろうとも思いますが。
でも恋愛度は低いけど(^_^;)、とっても可愛いカップルでした。
 
他組から特出ということで、ミズさん(水夏希宙組)ときりやん(霧矢大夢月組)。
二人とも花組経験者ですね。
 
きりやんは、あすかちゃん(遠野あすか)演じるフラスキータに恋するおじ様の役。
ひげつきです。きりやんのこういう役、好きなんですよねー(^^)
銀橋の告白シーンはほんとに素敵でした!!
酸いも甘いも噛み分けた年いった立場で、でもそれにふさわしい誠実な告白。
ちゃんとオジサンなのに、どこかチャーミングなんですよね。
ある意味これが恋愛パートでは、最大の見どころでは??
 
ミズさんはカルロスの友人で、出番はそこそこあるけど、インパクトには欠ける役。
完全脇役って感じでしたね。調子のいい感じの役が、よく似合ってましたけどね。
 
カルロスのダンスのパートナー役、フラスキータのあすかちゃん。
好きな娘役さんですが、花組時代はなんかぱっとしないんですよね、私の中では。
今回も上手にお芝居してるんですけど、やっぱりピンとこない…。星時代と何が違うんだろう…??
 
好きなシーンは、厨房でのオサさん、ミズさん、ゆみこさん(彩吹真央)のやりとり。
男同志が仲よくじゃれあってるんですよね。こういうシーンは、女子の憧れです(^^)
三者三様のダンスシーンも、見ごたえあります~。
役柄も入ってるんでしょうね、ゆみこさんが見本のようなダンスで、
ミズさんがノリのよいダンスで、オサさんがキザリが入ったダンス。
どれも魅力的でした(^O^)
 
タンゴのシーンはどれも見ていて楽しかったです。(ダンスシーン大好き)
タンゴって男女がじっと見つめ合うから、すっごくセクシーですよね(>_<)
鈴懸三由岐さんが、ゆみこさんともオサさんとも踊るのですが、この二組のダンスが違ってて面白かったです。
なんというか、ゆみこさんは娘役さんを立てるダンスで、オサさんは俺についてこい的ダンス(笑)
でもどちらも素敵でしたー(^^)
 
矢吹翔さんがいい味出してました。
(矢吹さんと言えば、雪組エリザでタータンと見間違えかけたりしたなぁ…。花組に異動してたんですね)
短い出番だったけど、印象深かったです(^^)この公演が退団公演だったんですね…(涙)
翔つかささんも短い出番でインパクトありました。
 
ラストの方、氷の上でのトップコンビのダンスシーン、黒いコートはやっぱペンギンに見立ててるんですかね?
なんかそう思うと笑っちゃいました。(二人は野性のペンギンを見るというのが共通の夢なのです・笑)
 
全体的には落ち着いたちょっと地味目なお話ですね。
ダンスシーンがあるから、華やかさはありますが。
こういうあんまり落差を感じさせないお芝居も、たまにはいいのかもしれませんね。