駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『学生時代にやらなくてもいい20のこと』 朝井リョウ

いやー、笑いました。
家で一人で読んでて良かった。外で読んだら絶対噴くわ。おかしい人扱いされるわ。
しをんさんばりに外出のお供に向かないエッセイ本ですよ。
朝井さん、なんすかもう、小説と全然違うじゃないですか。
小説のような繊細な文章を堪能しようかと思ったら、
繊細なのは文章じゃなくて、朝井さんのお腹でしたよ(笑)
(冒頭から、「私はお腹が弱い」から始まりますからね)
 
<内容紹介>(出版社HPより)
《担当編集者から一言》
現役大学生作家として『桐島、部活やめるってよ』でデビューした著者もついに今春卒業。社会の荒波におびえつつ振り返るのは、学生時代の数々の思い出。カットモデルをすれば失意を味わい、熱い青春を求めて出かけた自転車の旅では尻の痛みを得る。そうして万事無為、やらなくてもいいことばかり為した日々の総決算、就職活動をついに迎え……。華々しい看板の陰で繰り広げたフツーでアホで等身大な日々を綴る爆笑エッセイ集。
 
サービス精神旺盛な、ネタてんこ盛りのエッセイ本です。
もう何も考えずにただ笑いたい!という人におススメです(^^)
朝井さんの周りにはなぜに、こんなレアなネタや人が転がってるんだろう~(笑)
ってか、朝井さん、ノリよすぎっしょ。結構なチャレンジャーですよ?色々やってますよー。
もともとの彼がそうなのか、大学という空気がそうさせるのか(笑)

でも私も大学時代にやりましたよ、自転車の長距離ハイク。
さすがに朝井さんほどの大掛かりなものじゃないですけど、サークルの新入生恒例行事でやらされました。
このノリが大学生というものなのか!と、体で思い知りましたよ…。
 
そんな大学生活のネタ自体かなり愉快なんですが、文章のノリも素晴らしいです。
なんでしょうね、小説であんなに言葉にこだわる人は、
エッセイでも言葉を厳選し研ぎ澄ませられるんでしょうね(笑)
やたら自虐的ですけどね、そんなとこも素敵です(^^)
 
冷静に考えると、朝井さんは立派な経歴なんですよね。
で、この本読むと、朝井さんの大学生活はほんとリア充で、
彼がリア充を否定するためのダメ話も、リア充そのものにしか見えないんだけど(笑)、
なぜか読めば読むほどに親近感がわいてくる!
朝井さん~、ってかもう朝井くん!って感じで、フレンドリーに背中をバンバンと叩きたくなってくるんですよ。
 
もうどこへまでも、ついていきます、朝井さん!!