駄文徒然日記

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久しぶりの観劇(^^) ~『マイ・フェア・レディ』

友人に誘われて、久しぶりに観劇に行きました。
元宝塚のトップスターさんが主演の『マイ・フェア・レディ』です(^^)
 
すっごく楽しかったです~。
ずいぶん久しぶりのキャナルシティ劇場でした。
キャナルシティにはしょっちゅう行ってるんですけど、
劇場は昔、こけら落としの時に行ったきりではなかろうか…(^_^;)
霧矢大夢さんと真飛聖さんのダブルキャストで、本当は両方見たかったんですが、
日程の都合上、真飛さんの方を見ることになりました。
 
昔、博多座で見た大地真央さん主演の「マイ・フェアレディ」は、映画版のヘプバーンのイメージで、
名作洋画の雰囲気が残る舞台だった気がします。
(もう10年ほど前ですので、ほとんど忘れかけてますが…(^_^;))
今回は、脚本も大幅に変えてあるせいか、舞台設定日本だっけ?って思うくらい、
ザ・日本版「マイフェアレディ」という感じで、すごく親しみやすく楽しい舞台になってました。
「ひ」が言えなくて「し」になってしまう江戸っ子口調のイライザですからね。
ヒギンズ教授もピッカリング大佐もテレビで活躍されてる俳優さんで、なんだか馴染みやすい印象でした。
だからコーラス隊?の方々が歌い始めると「おお、ミュージカルだった、これは」と思い出す感じです(笑)
 
まとぶんイライザ、良かったです(^^)無邪気でかわいいイライザでした。
歌も高音がきれいに出てて、安心して聴けました。
一幕は、「雨に唄えば」のリナちゃんの再来か!って感じで、めちゃくちゃな台詞吐きまくって、
変顔しまくってるんだけど、なんだか可愛くて、憎めないんですよね。
真飛さん、こういうコミカルな役、ほんと生き生きと張り切って演じられますよね~(^^)
ヒギンズ教授役の寺脇康文さんを始め、周りの人とのやりとりがとてもテンポ良く、
真飛さんらしく(笑)かなりイライザが弾けまくってるんですけど、周りも負けじと返していて、
すごく楽しんでみることができました。
前半ずっと笑ってましたもん(^^)
所々、恋心を切なく見せるのもかわいくて、よかったです~。
どんなに羽目を外しても、後半のしっとりした場面に繋がっていくツボは、
きちんと押さえられていたように思います。
二幕の切ないイライザも、いじらくて、素直に応援したくなる感じでした。
きれいなお衣装もとてもよく似合っていて、すっかり女優さんだなぁとしみじみ思いました…。
 
寺脇さんのヒギンズ教授は、堅苦しさのない、陽気で自由な印象でした。
とっても楽しそうにイライザの相手をしていて、
イライザが離れて行った後の、訳がわからなくて苛立ってしまうとことか、可愛かったです(^^)
ちょっと台詞が滑舌悪く聞こえるところもあった気もしますが、歌などおおむね無難にこなしてた感じです。
真飛さんとのやり取りは、ホント全開で楽しかったです♪
 
ピッカリング大佐(田山涼成さん)。よきおじさんでした(笑)
大佐らしさがあったかどうかは不明ですが(^^ゞ、イライザのよき支援者でした。
改変された歌詞にぴったりの配役だったかと(笑)
舞台では、この三人のバランスがとてもよかったと思います。
 
松尾貴史さん演じる父親ドゥーリトル。なんというか、存在感がちょっと異色で面白かったです。
観客をめいっぱい引き込もうという意気込みを感じたというか…。
DV親父らしいけど、非常に愛嬌たっぷりで憎めません。彼の場面は手拍子たくさんで楽しかったです。
 
フレディ役の平方元基君。戦国鍋TVで彼の美声をチェックしてたのだけど、
想像以上の歌うまぶりにびっくりでした。心地よくてずーっと聞いていたかったくらい。
フレディって、田舎もんの素を見せたイライザにもまるで怯まず一目惚れしちゃう、
ちょっと物好きな変わり者だと思うんですよね。
でも平方くんがやると誠実さに溢れて、真っ当な恋心に思われるから不思議です。
(やってることはストーカー並みなのに!)
つい、彼とうまく行ってもいいじゃない、と思えてくるほどでした(^^ゞ
 
ピアス夫人の寿ひずるさん。どっしりと落ち着いてらして、
お屋敷でハチャメチャやってる三人の間をしっかり締めてくれる、さすがの存在感でした。
ヒギンズ夫人(江波杏子さん)は、上流階級らしく風格をもちつつも、すごくオープンな心の持ち主で、
イライザをかっこよく匿う姿が本当にお素敵でした。
 
テンポよくって楽しくって、ほんとハッピーになれる作品でした(^^)
すごく現代感覚で、過去のものとは随分印象が違ってるんじゃないかな?
まさに、生まれ変わった新しい「マイ・フェア・レディ」でした(^^)
見に行けて良かったです♪