駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『ビブリア古書堂の事件手帖4~栞子さんと二つの顔~』 三上延

ううー、これ読み終えたの、かなり前~><
感想まともに書けません…(^_^;)だけどとりあえず記事を書きます!
 
相変わらずの安定感でした。初の長編ということですが、するすると面白くて、一気読み。
ラノベ臭がかなり薄くなってきた感じで、ますます読みやすくなってますね。
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
珍しい古書に関係する、特別な相談―謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その
家には驚くべきものが待っていた。稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る
代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人
々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解
きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。
 
残念ながら、江戸川乱歩は多分全く読んでないです…(^_^;)
宝塚で「黒蜥蜴」を見たくらい??
ポーの魅力にハマりつつある私ですが、さすが乱歩も同じ匂いがしてくるわ、とこれ読んで思いました。
ああ、乱歩もなんだか魅惑的に捻くれてるようだなぁ。これは読んでみねばなりませんね。
 
いよいよ栞子さんのお母さんが登場してきましたね。
ある意味、想像通りというか、期待を裏切らないというか、いい感じで捻くれてて、で
も完全悪役でもなくて、なかなか面白く読みました。
しかし中身が違いすぎて、
栞子さんと見た目似てる(んでしたよね?)という外見を想像できないんですけどね(^^ゞ
真っ当に向かっていって、本の知識で栞子さんが勝てそうな感じではないので、
そこはやっぱイレギュラーな大輔君が活躍して、二人の間を取り持ってくれるんだろうか、
などと期待してみます。その大輔君ともじわじわと着実に進展してきて、今後の展開が気になる気になる。
 
今回「旅の絵本」がちょっと出てきました。安野光雅さんは展覧会を見に行ったくらい好きです(^^)
珍しく馴染みのある本が出てきたから、嬉しかったです♪このシリーズでは滅多にないことなので…(笑)
 
相変わらず、古書蘊蓄と、人間ドラマを絡めたミステリを上手に作るなーと思いました。
多少強引な展開もありますが、古書ミステリという括りなのでOKな範囲でしょう。
乱歩に馴染みがあればもっとどっぷり楽しめるんでしょうけど、そうでない私でもとても面白く読みました(^^)