『戸村飯店 青春１００連発』 瀬尾まいこ

女性の好きな青春小説（笑）
男兄弟を描くさわやかストーリーで、私にはとてもよかったんですが、
男性読者はどういう感想を持つんでしょうね。

先日青春三部作について述べたんですが、
他にも青春スポーツものを色々読みました。
しかし、そこでわかったことは、
男性作家の青春ものは合わないかも？ってことです。
川島誠の『８００』といい、早見和真の『ひゃくはち』といい、
「それって青春スポーツものじゃなくて、性春恋愛ものだろーっ」と
突っ込まずにはおれませんでした…。
わかってます、同性が描くのだから、そちらの方が現実だということは。
きっと、男性なら共感できるのだろう、とも。
私が現実を見てないことも、百も承知で、
それでも女性作家さんが描く、
せっけんの匂いがしそうな男の子の、爽やかな青春ものを、
こよなく愛します（笑）

というわけで、きらきらした青春ものを求める女性には
とてもお勧めの一冊です。
（これはスポーツものではないですよ）

余談。
男性作家でしたが、誉田哲也の『武士道シックスティーン』は、
もうすごく正統派青春スポーツもので、よかったですね。
主人公が女の子だったからかな。
いつもお母さんばかり出てくる、あさのあつこなどとは逆に、
お父さんが出張ってるのが、男性作家さんならではな気がして、
面白く感じました。