駄文徒然日記

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『真夜中のゴースト』 雪組 轟悠

ヅカBS視聴日記。

見終わって、何とも変な話だなと思ったら、
色々複雑な背景のある公演だったようですね…。
イシちゃん(轟悠)のお披露目であるにもかかわらず、
花ちゃん(花總まり)とタカコさん(和央ようか)の宙組への異動が決まっていたようです。
色々思うところはありますが、もう今更蒸し返すものではないので控えたいと思います。
ただ、トップコンビがちゃんと絡むお芝居を見たかったな、と思いました。

色々事情があったのかもしれませんが、何とも中途半端な脚本。
過去と現在が交錯するにしてもどっちつかずで
観客がよくない意味で、翻弄される気がします。
過去はかなりシリアスなのに、現代はノリが軽くて、
現代キャラと関わるイシちゃんが浮きがち…。
かろうじて花ちゃんがつないでる感じですね…。
話の大筋も感情移入しにくい、納得しにくい話になってます。
出始めのイシちゃんのお化け扱いもどうかなー?
お笑いになってるわけでもないし、妙にシリアスでどう反応していいか難しい…。
トップさんにこんなことさせないでほしいです…。

イシちゃん、お披露目とは思えないトップらしい貫録ですね。
時代掛った言い回しが、時代の差を表していて、分かりやすかったです。
トップの責任を十分に感じて、真摯に丁寧に演じてるのが伝わってきました。
この脚本だけに、勿体ないなーと思ってしまいます。

花ちゃんは、中途半端な役どころを、
それなりに説得力を持って演じていたと思います。
やはり役者さんですねぇ。

タカコさんは軽いキャラ設定だったのかな。
明るくて好青年なんだけどちょっと浮き気味でした。
もっと違うお芝居でこういうタカコさんを見たいなーと思いました。
チャールズに乗り移られた時のお芝居はよかったです。

トウコちゃん(安蘭けい)は、白い役も素敵だけど、
黒い方が私好みだと思いました…(笑)
エルアルコン、好きだったんです~。
まだ初々しい感じで悪ぶってるのが、かわいかったです。

アラベラ役の貴咲美里ちゃんは、ちょっと野暮ったく見えて、
(まあ身分の低い役なので、そういう演技だったのかもしれませんが…)
チャールズにあそこまで想われるほどの魅力を感じなかったんですよね…。
せっかくイシちゃんが熱演してるのに、
物語として説得力に欠ける感じで残念でした。

この作品は、脚本で生徒さんの魅力を潰してるように感じました・・。
この組なら、もっと深みのあるシリアスなお芝居を見たかったです。