駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

のだめカンタービレの音楽会に行ってきました。

この音楽会はもう始めて5年目になるそうですが、
私は去年初めて行って、今回で2度目でした。

普段クラシックコンサートなどはほとんど縁がなく、
他の演奏会での様子はよくわかりませんが、
堅苦しいところは一切なく、ラフな雰囲気で気軽に楽しめました。

気軽と言っても、さすが本物!!
生オーケストラの迫力にはものすごく圧倒されました。
終わった後は、音楽が頭の中で、湯水のように湧いて出てました…。
音の洪水…。

一番印象に残ってるのは、ピアニストの野上真梨子さん。
なんとまだ現役高校生。(この春から大学入学なんだそうです)
中山優馬くん似の(女性にこの比喩は失礼かな?)凛々しいお顔、
でもドレスを押さえてお辞儀する姿は初々しくて非常にかわいいお嬢さんでした~。

でも演奏は凄まじい。
ラヴェルショパンも、素人耳にも難曲で、
おそらく音符が埋まって楽譜が真っ黒になってそうなこれらの曲を
全く危なげなく、実に華麗に演奏してました。
音がとても表情豊かで、聴いていてすごく聴き心地がいいのです。
ショパンラヴェルが好きだという彼女、
この演奏会は彼女のために行われたんじゃないだろうかとすら、思えました。
(今回の演目がラヴェルショパンでした)
ショパン、ピアノ協奏曲第一番の第二楽章。
一つ一つたっぷりに想いを込めて鍵盤を鳴らす音は、
とても美しく響いてきて印象的でした。
ここで彼女の演奏を聴けたことは、とても幸運なことだったんだと思います。

オーケストラも素敵でしたよー。
ラヴェルの『ボレロ』では、
前半、次々と変わる演奏者の、楽器と名前をスクリーンで紹介しながらのソロパート。
同じフレーズを次々と弾いていく中で、演奏で性格が表されるのかも~、と
実に興味深く聴いてました。
千秋が「オーケストラの魅力を伝えやすい曲でもあり、
実力が明らかにわかってしまう恐ろしい曲でもある」と言っていましたが、
本当に試される曲ですね。
九響はボロボレロにならず(笑)素敵に演奏してました。
(スクリーンで流れた『ボロボレロ』ラストのシンバル君の名シーンは、
演奏を壊さないようかわいく演出されててよかったですv)

同じくラヴェルの『ラ・ヴァルス』(これはのだめには出てこない曲です)は難曲なんだそうで、
九響の人はかなりみっちりリハをしたそうです。
とても華やかで迫力の演奏でした。(スクリーンには、舞踏会の素敵な画像v)
ラヴェルの曲ってテンポとかが不規則で、難しそうですよね…。
その枠にはまらないところが好きなんですけど。
『ピアノ協奏曲ト長調より第一楽章』も、非常に不規則な、
でもとても楽しい楽曲で、作中で「のだめみたい」と表現されてましたが、
サーカスのような楽しさがありました。
繊細なメロディを奏でるかと思ったら、こんな曲も作るラヴェルって…。
奥が深いです…。

『亡き王女のためのパヴァーヌ』(ラヴェル)。千秋がコンクールで演奏した曲ですが、
茂木さん(この演奏会の指揮・解説をされてます)によれば、
普通コンクールでは使われない曲だそうですが、
二ノ宮さんが非常に好きな曲ということで作中で使われたようです。
私もこの曲大好きです~~~。聴けて幸せでした。

マ・メール・ロワ』(ラヴェル)では、素敵な銅版画がスクリーンに映し出され、
さらに幻想的な雰囲気になっていました。
ヴァイオリンソロが美しかったです~。

地元だったからかな?のだめのモデルの野田恵さん(本人)も来てらしてたようです。
本人直筆による「おなら体操」の楽譜のスライドを流しながら、
ラデツキー行進曲でアレンジされた壮大な(笑)「おなら体操」が演奏されました。
楽しかったですv

最後のアンコールのベト7(抜粋)では、楽しいパフォーマンス付き。
一斉に立ちあがって演奏してくれたヴァイオリン隊、
楽しそうに左右に揺れる金管さん(大変だったと思います…)、素敵でした。

とても楽しい音楽会です。
のだめをきっかけにクラシックに興味をもたれた方には、
最適な入門編になっていると思います。
お近くで開催される方は是非一度行ってみてくださいね。