星組 『さくら』 安蘭けい

ＢＳヅカ視聴日記。

とうこさん（安蘭けい）お披露目のショーです。

和物なんですが、退屈と思われがちだからですかね？
節句人形のシーンに象徴されるように
なんとか観客の興味を惹こうとするのは、
ちょっと私はいただけなかったです…。
中途半端な気がしたんですよね。
あれをやるなら、舞台全体をもっとくだけさせなきゃいけないんじゃないかな。
オペレッタ狂言も似た感じでしたが、
こちらはぎりぎり許容範囲かな…。
でももっと正統派な和物でよかったんじゃないかと思います。
とうこさんとあすかちゃん（遠野あすか）の和物は、とても似合ってましたので。

とうこさんの安定感はほんと危なげなくて、さすがでした。
お披露目という感じはないですもんね。
逆にちえちゃん（柚希礼音）は、まだ二番手という感じじゃなく、
初々しさに満ちてました（笑）
（とうこさんとの学年差から考えると、仕方ないんですけどね）
でも堂々としてて、華がありました。
あすかちゃんも美しかったです～。
歌が危ういところはありましたが、
とうこさんの相手としてふさわしく演じていて、
舞台で男役さんをちゃんと立てられる娘役さんだな、と思いました。

セットもあまりよくなかった気がしました…。
のっぺりと平坦で、面白みに欠けるというか。
（途中の赤じゅうたんとかもっと生かせばよかったのにな…）

星は群舞がいいと思います。
動きがよく揃っていて、見てて心地いいです。
このショーでは、竹灯篭のシーンが好きでした。
セットも衣装も幻想的で素敵でした。
オペレッタ狂言もしいすず（立樹遥・涼紫央）が、かわいくて好きでした（笑）
星さんは濃い人が多いので（笑）こういう村人が集まるシーンとか、
面白くて楽しめますね。

最後の「さくら」の場面では、手から零れるはなびらがきれいでした。
（どういう仕掛けなんでしょうね）
とうこさんの扇の扱い方が素敵で、見惚れてしまいました。
あすかちゃんの目線の配り方も、和的色気があって素敵でした。

せっかく和物もいけるトップコンビだから、
このショーの作りは勿体なかった気がしました。