駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

NHK「怖い絵」で「エリザベート」が取り上げられてました。

「NHKプレミアム8“怖い絵”で人間を読む(前編)」を見ました。
中野京子さんが書かれた「怖い絵」という本が元になっています。
この本にずっと興味があったのですが、なかなか読めずにいたところにこの番組があったので、
飛びついて見ました。
 
その絵の描かれた時代背景を探ることで、その絵の裏に潜む恐怖を読み解いていくという番組です。
作者の中野さんが解説されます。
 
宝塚ファンにはなかなか興味深い題材でしたよ。
今回は4つの絵が紹介されましたが、
その内一つは、「エリザベート皇妃」(ヴィンターハルター作)でした。
宝塚歌劇で何度も再演された名作ですので、ファンにはたまらないです(笑)
エリザベートの生涯が、舞台同様の流れで説明されるのですが、
それにそった様々な資料が提示されるんです。
エリザベートが育った城や、乗馬している絵、扇で顔を隠した写真や、部屋の体操器具なども出てきます!
エリザベート肖像画も何枚も出てくるので(フランツやルドルフ、ゾフィーの写真も見れますよ)、
とても興味深かったです。
 
それ以外にもハプスブルグ家を描くベラスケスの「フェリペ・プロスペロ王子」の絵、
マリー・アントワネットの最後を描いたダヴィッドの絵、
シーレの「死と乙女」の絵が取り上げられていました。
どの話も面白かったです。
 
名曲探偵アマデウス」で取り上げられるクラシック音楽もそうですが、
その作品が作られる背景が、作品に驚くほど反映されていることが分かります。
当然と言えば当然なんですけどね。
でもそれを知って作品を見ることと、知らないで見ることの違いはとても大きいんですよね。
それを改めて思い知らされました。
何事も予備知識って大事だなー。
 
後編は6月17日夜8時からBSハイビジョンで放送。
同じ日の昼12時半から前編の再放送もあります。
興味のある方は是非ご覧になってみてください。