駄文徒然日記

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花組 『外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-』 真飛聖

ヅカBS視聴日記。
 
うーん、評判がよくないのは知ってたけど、本当にひどかった…。(脚本が、ですよ!)
脚本のまずさを補うためか、役者さんがやたら熱演してたのも、
舞台に引き込まれるというより、気の毒にしか見えなかったです…(>_<)
 
植田先生と言えば、ショー的オープニングというイメージだったんですが、今回はいきなり芝居が始まりました。
プロローグのショーは無駄だなーと思ってたのですが、今回の芝居のオープニングを見て、
植田先生においてはあのショーは無駄じゃなかったんだ!!と思わされました…(苦笑)
 
ベルばらで、例え田舎臭さを出すためとはいえ、あの博多弁もどきはどうなんだろう…。
冒頭で使用するには不適切に思えました。
ベルばらと言えば華やかなイメージなのに、「え?これベルばら?」って戸惑いがありました。
 
脚本の不満は言い出したらきりがないので、これ以上はやめておきます~。
 
お話もまずいですけど、舞台構成もまずいです。
衛兵隊のシーン、「ここに押し込まれたか!」と見た瞬間思うくらいに、大所帯。
かと思えば、大きなお屋敷のシーンで二人きりとか…。
もうちょっと見せ場配分がどうにかならなかったものかと思います。
幕が閉まって前でちょっとやって、また幕が開いて、の繰り返しの単調な演出もどうかと思います。
場面がどんどんぶつ切りされていくようでした。
ベルばらが何度も再演されてるからといって、名場面だけをつなぎ合わせていくのも、
のめり込めない一因でした。
 
オスカル役のまとぶん(真飛聖)…すごく熱演だったし、立ち姿も美しくてきれいなんですけど、
なんか「男役の美学」というのをあまり感じられませんでした…。
熱演のせいでしょうかね?顔を歪めたりして、表情豊かなのですが、
観客にカッコよく見せるのを忘れてる、というか。
私の好みの話かなぁ?
でもこのような作品でも(このような作品だからこそ?)、しっかり熱演してる姿はさすがだなーと思いました。
他の生徒さんたちもとても気持ち入れて演じていて、トップさんの姿勢の賜物かな、と思いました。
 
マリーズ役の彩音ちゃん(桜乃彩音)。健気にマリーズを演じてました。
本編に無理やり付け加えた役とエピソード、という酷な役でしたが、
一生懸命演じていて、マリーズ以上に彩音ちゃんが健気でした…(苦笑)
でもそんな役でも彩音ちゃんの真摯な演技は好きだな、と再確認。
 
みわっち(愛音羽麗)オスカル。女役が多いみわっちはオスカルは適任ですね。
ちょっと女性寄りなオスカルかな?ちょっと天然お姫様入ってる気がしました(笑)
まとぶんアンドレは完全にオスカルに盲目状態だし。恋愛に対する温度差があるカップルに見えました(^_^;)
 
めおちゃん(真野すがた)フェルゼン。
めおちゃんの雰囲気に、ベルばらのちょっと古めかしい芝居がよく合ってました!
クサいベルばら芝居で、クサく感じさせない馴染みっぷり。この舞台でとても目を惹く存在でした。
 
えりたん(壮一帆)アラン。かっこよかったです~。ぎらっとした目つきがまさにアランで、惚れぼれしました。
若い子たちを引き連れた衛兵隊なので、えりたんの男役らしさがよく目立ってました。
まだ男役が出来上がってない後ろの子たちとのギャップを面白く見ました。
出番がホントなくて実にもったいなかったです(涙)
 
荒くれ衛兵隊の中では、みつるくん(華形ひかる)が立派に荒くれてて、よかったです。
マメちゃん(日向燦)も目を惹かれました。
立ちっぱなしで表現が難しい衛兵隊のシーンでの動きが面白く、
目で追いたかったのに映像なのでそれができず残念でした…。
 
マロングラッセ役の邦なつきさん。原作漫画でギャグ顔で描かれているようなキャラです。
コミカルとシリアスの微妙なラインの演技がとても難しかったのでは、と思います。
出番が多い重要な役だったのにかかわらず、
なんとか不自然ないよう演じられていたのはさすがだなと思いました。
 
あと、ジャルジェ将軍役の箙かおるさんが凛々しくて素敵でした。
まっつ(未涼亜希)は、好きなのに出番少なすぎ…(涙)
 
とにかく役の配置に偏りがありすぎるのが大いに不満でした。
もっと色々な人をじっくりみたかったなー。