駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『銀河鉄道の夜』を読みました。

銀河鉄道の夜」 宮沢賢治絵童話集13 イラスト・東逸子 くもん出版
 
有名な「銀河鉄道の夜」、昔読んだきりだったので、この度再読。
(例のごとく“文学少女”の予習です~)
宮沢賢治は難解です…。今回読んでも、全てを理解するのは難しいなーと思いました。
何度も読んで自分なりの解釈を見つける本でしょうね。
で、難解な宮沢賢治作品は、私の場合、絵本で読むに限るなーと改めて認識。
だいたい出てくる言葉から、どんなものを想像していいかわからないんです(>_<)
ファンタジー苦手な大人には苦痛な作業…(涙)
本当は文字から自由な発想で、自分なりの世界を広げられればいいのに、
昔読んだ時も「わけわからん~」と途中で投げましたもの…。
その点絵本は、挿絵がありますから。
場合によっては、イメージを制限しまう難点もあるのですが、
私のようにとっかかりすらつかめないような人には、大変効果的。
挿絵のおかげで、なんとなく世界観が見えてきて、雰囲気もつかみやすくなって助かりました。
あと難語も多いです。造語だったり、独特な表現だったり、専門用語だったりで、
今回は、脇についてる用語説明が大変役に立ちました。
 
世界観が素敵ですよねー。壮大に交響曲を響かせるとこなんかツボです。
理系要素といいますか、天体、鉱物、地学などに関わる描写が特に独特さを出してる気がします。
幻想的な感じは女子が好きそうでいて、でも専門的に描かれる細部は男の子の世界だなーと思ったり。
ジョバンニが次第に雰囲気を変えていくのが印象的。でも好みなのはカムパネルラの方ですけど(笑)
 
今まであまり手をつけてこなかった宮沢賢治作品、先日「オツベルと象」を読んで、感銘を受けたところ。
もう少し色々な作品を読んでみようと思います。