駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

星組 『摩天楼狂詩曲~君に歌う愛~』 夢乃聖夏

ヅカDVD視聴日記。(スカステ録画・千秋楽)
 
ともみん(夢乃聖夏)初主演のバウ公演です。
 
星組ファンの友人が焼いてくれました。いつもありがとう。
星組さんは演技が濃い目なので、こういうマンガちっくなノリは良く合いますね。
 
お話は、ミュージシャンという夢を目指す青年のお話で、実にベッタベタなストーリーなんですが、
見せ方が上手なんですかね、とても楽しく見れました。
「夢に向かって生きる」というストレートなメッセージが、テンポ良いお芝居に上手にのせられて、
構えることなく届いてくる作品でした。
「夢」というキーワードにこだわって脚本が描かれてて、
ああ、ともみんのための作品なんだなーと作家さんの愛情を感じましたよ。
 
<あらすじ>(公式HPより)
 現代のニューヨークを舞台に、ロックシンガーを夢見る青年が、人生の挫折、別れなどを経験しながら成長していく様を描いた、若さ溢れる青春物。アンソニー・スミスは、自らが作曲した歌で世の中に認められたいと夢を持っていた。しかし現実は厳しく、思い通りに進まない毎日。相変わらず卑屈に過ごすアンソニーに、恋人もついに別れを告げ去って行く。失ったものの大きさに気づいたアンソニーは、自分の生き方をもう一度見つめ、再び、夢に向かって歩き始めるが・・・・・・。
 
ともみんとアンソニーがブレなくハマってて、見ててすごく感情移入してしまいました。
ともみん、クサい演技がこんなにハマるなんて!!
脚本の良さもあったのかな。
すごく等身大に見えて、若者の青臭さも無謀さも未熟さも、
そしてそれらを振り払うような真っすぐさも良く出てて、とても魅力的でしたー。
歌手なのに歌が…と言うの突っ込みはなしですね…はは。
「激情」のエスカミリオの時には押し出しの弱さを感じたのですが、
どんどん存在感が出てきてる感じ??トマケ効果かなぁ(笑)
 
この公演は役替わりがありました。
スカステで放送されたのは、二番手のアイスがしーらん(壱城あずさ)で、
ヒロインのナンシーがりりかちゃん(華雅りりか)の回でした。
最後に役替わりの映像も少し流れました。(アイス=美弥るりか、ナンシー=音波みのり)
 
もうね、みやるりちゃんのアイスに一目ぼれっす!!
ハイライト映像しか見れなかったのが、残念すぎる…。
しーらんもクールに決めて素敵だったんですけどね、
私、しーらんは硬派な感じがするので、男同志でやいやいやってる方が好みなんですね。
バーテン役で、ともみんとやりあってる方が自然に見えてしまった(^_^;)
しーらんのアイスは、硬派に「女にうつつを抜かすより仕事一本」みたいな感じがあって、
ナンシーへの誘惑がいまいち出来てないように見えたんですね。
しーらんの持ち味がちゃんと出てなかったように感じました…。
逆にみやるりは「女も仕事もお手の物」みたいな余裕があって、
ナンシーどころかクレアにも色目使ってそうな男っぷりにくらくらし、そして滲み出る腹黒さにときめきました(笑)
バーテン役より断然こっちがよさげだったなぁ。
 
りりかちゃんは、まだ研が浅いからか、立ち姿にぎこちなさがあったりしましたが、
時々見せる満面の笑みがかわいかったですね。お嬢様な品の良さもちゃんとあって。
もっと経験を積んで、よい娘役さんになっていってくれたらいいなーと思いました。
ただ未熟ゆえの頼りなさは、こういう研の浅い娘役さん独特の魅力だとも思うんですよね。
娘役さんは、経験を積んでくると、どうしても母性が出てきちゃいますから。
男役さんを包み込むような愛の姿は、ヒロインの存在感を出すために大事なものだと思いますが、
時々はこういう、完全に男役が引っ張っていかねばという頼りないヒロインも楽しいです(^^)
 
はるこちゃん(音波みのり)のナンシー、ちら見ですけど、とってもハマっててよさげでした。
こっちも見たかったなぁ。
弾けたメグ役も、分かりやすい下心がダダモレで、かわいかったです。
 
みやるりちゃんのエディは、マンガキャラみたいで面白かったですね。
ともみんとマンガみたいな掛け合いをしてました(笑)
 
この役替わりは、それぞれ全く対称的な役と言うのが面白いですね。
役替わりの醍醐味と言うか。
このギャップを知ると、どっちも見てみたくなりますよね。
ぜひ両方見てみたかったです(>_<)
 
ライブハウスのマスター役のみきちぐさん(美稀千種)は、素晴らしすぎましたー(>_<)
ああ、かっこいい、ひたすらかっこいい!!
ソロで歌った歌も素敵でした~~。
こんな渋さが出せる役者さんは貴重です、本当に。
天霧真世さんも素敵だったんだけどなあ。退団…寂しい…。
 
せあら(妃咲せあら)ちゃんはすごい役でしたね。
こういうまくし立てるのは、緩急が難しそうですけど、上手にやってましたー。
本人もすごく楽しんでやってそうな面白い役でした。
きむちちゃん(碧海りま)のベタな演技も楽しめました。
間のとりかたが上手ですね。
 
バンドの演奏は、生演奏だったんですね。
ジェンヌさんは作品によっては、新たな技術の習得に励まねばならなかったりしますよね。
大変そうだなーと思いますが、そういうのも全て今後の演技の糧になっていくんでしょう。
生舞台で見たら、感動しただろうなぁ。
 
ベタなストーリーは、まあありだとして、ただ一点、
最初のぐだぐだな演奏はなんだったんだ、ということがちょっと疑問なんですが…(^_^;)
ラストのあの展開がかなり無理な気がします…。
 
でも細かいことは気にならない(笑)とっても楽しい作品でした。満足(^^)