星組 『皇帝』 麻路さき

ＢＳヅカ視聴日記。

 

まりこさん（麻路さき）のサヨナラ公演。

 

まりこさんが現役だった頃は、そんなに好きなジェンヌさんではありませんでした。
（生で見たことはなし）
顔は好みじゃないし、歌も苦手で、良さがいまいちわからない、と思ってました。

 

でも今は素敵な男役さんだーと惚れぼれしながら見てます(^^ゞ
とにかく大きいんです。身長も当時では大きい方でしたが、それだけじゃないんですよねー。
肩の使い方が上手いのかな？良くわかんないんですけど、他の方と動きが違うんですよ。
すごく堂々としていて、かっこいいんですー。
女性を絡ませると更にその包容力が際立って、きゃーって感じでした(><)
（暴君ネロになって女の子侍らせてるシーンが好きです^^）

 

＜解説＞
　悪逆非道の暴君として歴氏に名高いローマ皇帝ネロに新しい角度から焦点を当て、その半生を描

いた作品。ネロの強靭な精神性に照明を当てて、悪の称号に敢然と立ち向かう心の軌跡を描いた意

欲作。

 

今回の脚本が…（涙）。

舞台としてはぎりぎり成立するものかもしれないけど、宝塚ではありえないでしょう～～～(>_<)

しかもこれが退団公演！！残念すぎる…(T_T)
マザコンってのは、女性が嫌がる要素だと思うんですけどねぇ。
母親役の邦なつきさんの演技がうまいせいで、マザコンの気持ち悪さがリアル…(^_^;)

 

まあそんなひどい脚本ですが、

配役がぴったり合ってたのと、まりこさんの力技で、舞台は成立してました。
雰囲気で楽しむには十分見ごたえありました。
正義感にあふれる白い役のノルさん（稔幸）、

熱い血を燃やすぶんちゃん（絵麻緒ゆう）、健気なゆりちゃん（星奈優里）等々…。
何と言っても、まりこさんの黒い役は本当に素敵ですから～。
それを見れただけで満足です。
（台詞の意味は深く考えない…）

 

ヒールな姿も、葛藤し苦悩する姿も本当に素敵。

マザコンで、暴君という、かっこよく見せるのが難しい役を、

説得力ある演技でちゃんとかっこよくに見せてくれました！
特に悪に染まる姿は、ぞくっとするほど魅力的です。
男役の極めっぷり、半端ないっす、まりこさんっっ(>_<)

 

ヒロイン役のゆりちゃん。こういう健気な役が多いですよねー。
柔らかな身のこなしで、お姫様役もお似合いです。
しかし今回は不幸な役回り…。見せ場はあるもののどこかないがしろなヒロイン…。
最後の熱演も、脚本のせいでいまいち入り込めず(^_^;)残念。
健気な役はとてもハマってるんですが、気の強い役とかも見てみたいな。

 

ノルさん、真面目で理性的な役でした。
枠をはみ出ない律義さが良く似合っていました。
女性相手のお芝居に色気があっていいですね。
ただ今回は、二番手にしては出番が少なく気の毒でした。

 

千秋慎さんが、貫録あって素敵でした。

あと彩輝直ちゃんが、かわいくてよかったです。

 

とにかく脚本に難ありで、ストーリーを追っていると、

登場人物の言い分が訳わかんなくて、ついていけなくなりそうになりました。
せっかくの熱演でも「何言ってんだ！！」と萎えそうになるのを、なんとかとどめながらの視聴でした(^_^;)
ほんともう単純な話でいいので、もっとヅカファンに楽しい作品をお願いします、植田先生…。

 

ラストシーンも、まりこさんが階段でのけぞって死ぬのは、ちょっとあんまりな気がしましたよ…。

あれは演出の先生のせいですか？？

 

もうストーリーには突っ込まず、

まりこさんの男役っぷりを楽しむための作品だと思います(^_^;)