駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

月組 『飛鳥夕映え ─蘇我入鹿─』 彩輝直

ヅカBS視聴日記。
 
さえちゃん(彩輝直)トップお披露目作品。
そしてえみくらちゃん(映美くらら)のサヨナラ公演でもあったようです。
あさこさん(瀬奈じゅん)とかしげさん(貴城けい)が特別出演してます。
 
<内容紹介>
7世紀初頭の飛鳥時代。大和を舞台に、日本の覇権を争う大和朝廷と豪族の争闘の中で、際立って俊英の誉れ高い蘇我氏嫡流蘇我鞍作(入鹿)の激しい青春の生と死を描いた物語。
 
この時代、好きなんですよね。特に女性の衣装がいいじゃないですか。
ひらひらしてて、万葉時代らしく開放的で、踊るシーンは特にきれい(^O^)
だから、歌垣の場面なんか好きでしたね。
 
ただストーリー的には受け入れにくかったです。役が合ってないように思えたんですねー。
お披露目で悲劇って(結構あるけど)…しかもさえちゃんに悪役って…と思いました。
このトップコンビってどこまでも爽やか路線に見えるんですけど。

さえちゃん、したたかでやり手な入鹿役なんですけど、あまり悪そうに見えない…。
入鹿の敵役に当たる、野心を秘めてる鎌足瀬奈じゅん)も腹黒い役ですけど、
それに張りあえてないように見えました…。かと言って押されてる風でもなく、全くかみ合ってないというか…(^_^;)
瑪瑙役のえみくらちゃんも純粋過ぎて、そのせいか幼く見えてしまって、
あまり考えなしのお姫様のように見えてしまいました。
 
入鹿と鎌足が腹黒合戦をしてこそ、このお芝居が盛り上がるはずなのに。
そして瑪瑙が懸命に耐え忍ぶ姿を見せてこそ、涙を誘う物語になるはずなのに。
うーん、なんか色々残念でした…。
 
さえちゃんの入鹿。
さえちゃん、少年の色香はあると思う。でも青年の色気にはちょっと見えない。
皇極帝(夏河ゆら)をたぶらかす場面で、色っぽさはあるものの若々しさが前に出て、
あまりリードしきれてないように見えます。歌もちょっと残念でしたね(^_^;)
 
えみくらちゃんの瑪瑙は、笑顔が素敵。ほんとうにかわいいです。ただお芝居に深みを感じられなくて残念。
入鹿を一途に想ってるというのは十分伝わってきたのですけどね。
最後に泣き崩れるところなんかは迫真に迫っててよかったです(^^)
 
鎌足軽皇子、石川麻呂役は、あさこさん、かしげさん、ゆうひさん(大空祐飛)の役替わりでした。
 
あさこ鎌足。黒い役です。あさこさんの黒い役好きなんですけど、なんかどこか真っすぐですよね(笑)
今回の鎌足もあまり卑屈さとかなく、めっちゃ未来を見据えた前向きな鎌足でした(笑)
あいあい(城咲あい)と二人で組んでるところが好きでした~。二人とも悪さたっぷりで素敵(><)
 
かしげ軽皇子
爽やかですねー。白い王子様がぴったり。
軽皇子役はぴったりすぎて違和感がないほどだったので、他の役替わりを是非見てみたかったですね~。
 
ゆうひ石川麻呂。
この人の陰な空気が大好きです。人目を忍ぶ恋模様にちょっとそそられました。
もっと屈折してたらもっと好みだったなー(笑)まだまだ演技が若いなーって感じでした。
(それはあさこさんにも感じました(^^ゞ当たり前ですけどね)
 
嘉月絵理さんはさすがに手堅く、難しい立ち位置の役をきちんと演じられていました。
女性の重要な役をベテランさんたちがやられてましたが、
ちょっと見た目にそそられないというか…(すみません><)
ぞくっとするような恋愛場面がもっと見たかったなーなんて思っちゃいました(^_^;)
山背大兄皇子を演じられた橘恵華さん、死ぬシーンがとても迫力があってよかったです!
みっちゃん(北翔海莉)は入鹿を護衛する要(名前です)役、表情豊かで人情味があってかわいかったな。
同じく護衛の風見役の越乃リュウさんと対照的なのが面白かったです。(二人は兄弟)
こちらはクールでかっこいい。出番が少なかったのが残念でした…。
 
好きな題材なだけにか、色々辛口になってしまいました(>_<)ファンの方すみません~。