駄文徒然日記

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宙組 『砂漠の黒薔薇』 姿月あさと

ヅカBS視聴日記。
 
ずんちゃん(姿月あさと)サヨナラ公演。
 
いやー、噂には聞いてましたけど、本当にひどいな…(^_^;)
あ、脚本が、ですよ。
サヨナラってあまり出来のいい作品に当たらないですよね、なんでだろ。

アラビアの王国を舞台に、義賊の誉れ高い怪盗「砂漠の黒薔薇」の活躍を描いた作品、です。
設定は宝塚らしくてまあ悪くないと思うんですが、
とにかくストーリー展開が下手すぎる。
話が散漫で、どこに重点を置きたいのか分からず、話に全くハマりこめない。
観客を置いてけぼりで勝手に進んでいく話でした。
 
正体を隠してる人がほんとたくさんできてきますけど、
その正体をばらす場面に工夫がなくて、せっかくの設定が生かされてないです。
正体をばらす場面も多すぎて、インパクトないですしね…。
 
…と、不満はたくさん挙げれるけど、いいところを挙げるのが難しいな…。
 
配役はよく合ってたと思います。
構成をもっと上手にやれば、面白い舞台になったと思うんですけどねぇ。
 
ずんちゃん、王子様で、実は義賊という役どころ。
王子様が実は…ってのは(もしくはその逆)、宝塚の定番ですよね。
ただ、かっこいい役どころの義賊・黒薔薇の衣装が、ほとんどベールで顔を覆われてるってのは、
サヨナラの舞台としてはどうなんだろう…(^_^;)
サヨナラだったら、特にそういうファンサービスには気を使ってほしかったなぁ。
歌う場面が多かったのはよかったかと。
あと花の精をバックにトップコンビで踊るところは好きでした。
唐突に挟まれた場面でしたけど(^_^;)
それと白い衣装で花ちゃん(花總まり)と踊るラストシーンも素敵でした。
 
花ちゃんもいつもの気の強いお姫様役。いつ見てもはまり役だなぁ。
でも出番が少ない…絡みも少ない~。
顔を隠しただけの黒薔薇に悪態つく姿も、必死な演技が巧ければ巧いほど間抜けに見えてしまうという不幸…。いいとこがあまり出せてなくて残念でした…。
 
タカコさん(和央ようか)も、実は王子様という役。
妹に愛情を注ぎ、踊り子と不器用な恋愛を見せる役どころですが、
二人の娘役さんと絡ませるのは、見せ場として中途半端に感じられました。
ただでさえ散漫な舞台なのに・・・。
あと、二番手はトップと絡んでこそと思うので、トップとは別ストーリーで進んでいくのが残念でした。
 
タキさん(出雲綾)と真中ひかるさんの分かりやすい悪役コンビが楽しかったですね。
メイクも演技もべったべたで印象深かったです。
 
あとセットが豪華でした!(笑)
 
ずんちゃんのサヨナラってことで、プレミアチケットだったそうですが、
やっと手に入れて、このお芝居ってのは、がっくりだったと思います…。
ずんちゃんやファンを気の毒に思った作品でした…(^_^;)