駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『はやく名探偵になりたい』 東川篤哉

東川さんです、烏賊川市シリーズです。
このところ続いてる東川さんの短編集ですけど、
やはり慣れたキャラたちが、東川さんのゆるさにはまってしっくりくるなーと思いました。
(と言いながら、烏賊川市シリーズ、私まだ三冊目なんですけども…(^_^;))
執事とお嬢様の方がキャラのインパクトは大きいんですけどね。
でもやっぱり私は烏賊川市シリーズが好きだな、うん。
 
<内容紹介>(Amazonサイトより)
はた迷惑な奴らリターン!! 名探偵の条件。気力・体力・変人あしらい。そしていかがわしい依頼が舞い込む町在住であること! 烏賊川市で探偵事務所をひらく鵜飼のもとには、なんとも不思議な事件が持ち込まれる。探偵見習い・流平とともに、いい加減に華麗な推理と、ずっこけチームワークで難事件を次々解決!! 2011年本屋大賞受賞、東川篤也の大人気シリーズ最新作!!
 
戸村君が好きなんですよ(^^)
『ここに死体を捨てないでください』では、もう存在意義すら失いかけてましたが、
ここにきて助手として復活してくれてました!体張って色々大活躍!!
(でも無意味にいる戸村君も好きだ!)
鵜飼さんといいペアだなーと、ほほ笑ましくも乾いた笑いで見守っていました(^^)
 
ミステリで「死」に重い意味を持たせる作品が多い中、
死体を必須アイテムのように無造作に登場させるいさぎよさに笑ってしまいます(^_^;)
もう動機とか、人間関係とか、犯人ですら、取り合えずで良くて、
ミステリたるものトリックに命かけてんだよ!という意気込みがいいです。
もうそれが無理やりであろうと、よく作ってるよなーと純粋に楽しめました(笑)
ふざけていても、ちゃんと本格ですものねぇ。
 
一番好きだった話は、最初の「藤村邸の完全なる密室」かな。一番、東川さんらしく感じました。
だって探偵、謎解き放棄したし…(笑)、犯人の間の悪さも笑えます。
あんなに一生懸命アリバイ工作したのに、全く無意味なんだもの…(^_^;)
その脱力感が、らしくて好きでした。
 
星は三つ。東川さんらしく、気軽にゆるーく楽しめる作品でした。
次はぜひ烏賊川市シリーズの長編お願いします!
ってか、先に未読作品を読まねばなりませんよね…。
図書館入れてくれないかなー><。
 
ちなみにタイトル、「妖怪人間ベム」を思い出してしまいます…(^^ゞ