駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』 小林朋道

新聞広告で見るたびに興味を惹かれていた本です。
一冊目が出た時から気になってたのに、ずるずると延び延びになっていて、
気づけばシリーズももう4冊目まで出てるみたいですね(^_^;)
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
自然に囲まれた小さな大学で起きる動物たちと人間をめぐる珍事件を人間動物行動学の視点で描く、ほのぼのどたばた騒動記。あなたの“脳のクセ”もわかります。本日も、鳥取環境大学は動物事件でにぎやかなり!
 
とっても読みやすい本です。
大学教授の書かれるエッセイのような話は、堅苦しい部分はまるでなく、
とにかく先生の、動物への愛情があふれまくってる本です(笑)
 
冒頭部分で、学生が、学校の廊下で巨大コウモリを見たと先生に報告します。すると先生。
「巨大なコウモリが侵入したか。・・・・・すばらしい。」
これ読んで、先生のその感覚が、「すばらしい」と思いました(^^)
この後も、動物への溢れんばかりの愛情が、ついには奇人レベルにまでに達してしまってる先生の反応に、
毎回ときめかせていただきました。
先生、本当に生き物を愛してらっしゃるんですね~><
 
先生は、「動物行動学」「人間比較行動学」を専門にされているということで、
動物の行動をつぶさに観察するだけでなく、それに対する自分の反応にも非常に敏感に観察されています。
前に読んだ長谷部誠さんの本(『心を整える。』)の時にも感じたんですが、
自分の心の動きを深く分析して、きちんと正しく自覚するということは、
自分の外の世界も良く見えてくることに繋がるんですよね。
逆に動物の行動を知ることで、人間の行動学に結び付けて、
自分たちの脳のクセについても理解ができます。なかなか奥深いですよー。
 
印象深かったエピソードは、先生がヘビに指を噛まれるとことか、「化石に棲むアリ」の話、
「動物を“仲間”と感じた瞬間」三本だてとか、ヤギ部の話とかかな。
どのお話もユーモアにあふれながらも、
生態系の奥深さや、環境破壊問題のエッセンスも混ぜられたりして、とても興味深い内容になってました。
 
昔「動物のお医者さん」(マンガ)とか大好きだったんですよね(^^)
自分の「好き」に素直に、丁寧に向き合えるって素敵ですよね。
先生のセンスがとても好きでしたので、ぜひこのシリーズの続きを読んでいこうと思います。
(子どもからもせっつかれてるし…(^_^;))