駄文徒然日記

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『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』 三上延

シリーズ二冊目。
今回もとても楽しんで読みました。面白かったです!
前回より読みやすくなってましたね。
設定に慣れたのもあるだろうし、物語が前回ほど派手に動かなかったこともあるでしょうね。
でも、栞子さんの秘密にじわじわ迫っていくような展開で、面白く読みました。
(まさに副題通りですよね)
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前と
は勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細
めるのだった。変わらないことも一つある―それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで
吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年
とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき―
 
前回よりもメジャーどころをそろえた感じの古書のラインナップ。
にもかかわらず、今回も全て未読でしたし(まあ未読が当たり前のレア本だったりしましたけど)、
どのネタもほとんど知らなくて、古書蘊蓄に素直に驚いちゃいました(^^ゞ
(足塚さんだけは知ってました~)

有名作品、『時計じかけのオレンジ』も未読で、映画も未見…。
いろんな作品でネタになってるから、いつか読もうと思ってたんだけどなぁ…><
いい加減手をつけておかねば、と思いました(^^ゞ
 
今回は栞子さんの内面の、暗い部分が見えたのが、面白かったです。
前作のラストの方で、最初私が絵や登場シーンの雰囲気から想像していた栞子さんと、
イメージがずいぶん違ってしまって戸惑ったのですが、
今回はそこで見せたほの暗い部分がクローズアップされました。うん、なんか納得できてきた!
時計じかけのオレンジ」の章で見せた昔の○○とか、お母さんとの確執とか…。
 
五浦君の「本の読めない体質」設定、読者のための無理やり設定かと思いますが、
物語が進めば進むほど苦しくなってくる気が…(^_^;)作者さんも大変だ~。
 
星は四つ。古書蘊蓄とミステリの絡みが相変わらず良くできてて面白かったです(^^)
今回、ブラックと恋愛の加減はほんのりだったのですが、
ラノベっていうとそこら辺ががっつりきちゃったりするもんなー。
この先も、あまりラノベラノベせずに、進んでいってほしいなぁと思います。
でも栞子さんのブラックな面は、も少し出てきても面白いなーと思ったりもする…ふふ。
(だけど恋愛面は、五浦君が思ってるように純であってほしいです(切実!))
 
余談。
作中出てくる絵が、一巻の表紙とリンクしてそうなのは何か意味があるのかしら??
ちょっと気になりました。