駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『ダブル・ジョーカー』 柳広司

前作「ジョーカー・ゲーム」は夏の暑さの中で、朦朧としながら読んだため、
イマイチのめり込めなかったという苦い思い出があるのですが、さて今回は…?(笑)
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。だが、同じカードは二枚も要らない。どちらかがスペアだ。D機関の追い落としを謀る風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは―。表題作「ダブル・ジョーカー」ほか、“魔術師”のコードネームで伝説となったスパイ時代の結城を描く「柩」など、5編を収録。吉川英治文学新人賞&日本推理作家協会賞W受賞の超話題作『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第2弾。
 
 
前作ではD機関の方々がやたら超人的でマンガチックに感じられて(私がスパイに詳しくないからかな?)、
ちょっと気になったんですよね(^^ゞ(もっとシリアスなのを想像していた)
でも!今回は続編ということで、そういう設定だとわかってるから、
「もうD機関の方々、ガンガンやっちゃってください!」と期待して構えてたら…
なんだかD機関の超人っぷりがちょっと控え目になっているように感じました~。(というか出番が少ない)
超人的な活躍は相変わらずなんだけど、描写がすっきりしてて、エンタメ要素が薄れたといいますか…。
なんかちょっと肩すかし?
 
話は前作同様、良く練られていてするする読んじゃいます。
ただキャラが薄かった?
まあ、周囲の人の目線で語られる物語で、スパイのキャラが立ち過ぎてちゃいけないんですけど…(笑)
前回がやたら活躍が派手だったので、今回のはなんだか地味目に感じちゃいました(^_^;)
 
唯一、ラストの「ブラックバード」で、D機関の超人ぶりが炸裂したので、ちょっとすっきり。
ただしお話的には、続きの気になるところで終わってしまって、悶えてしまったのですが…。
 
続編が出てるけど、この続きってことになるのかな?う~ん??
それも予約中なので、そのうち読む予定です(^^)
 
星は三つです(^^)今度はちゃんと読んだのに、また適当な感想になっちゃったなぁ…(^_^;)
 
余談。
スパイ物と言ってまっさきに出てくるのが、「かまいたちの夜」というあたり、
自分のスパイ物への縁遠さを痛感するなぁ(^_^;)(マニアックネタですみません。)