駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『銀河英雄伝説4 策謀篇』読みました!

 
(ネタばれ全開の感想です。未読の方はご注意くださいね)
 
 
三巻ではラインハルトの片腕の君の損失を、これでもかと執拗に描かれている気がして、胸を痛めました。
四巻冒頭でもしばらく引きずっていて、(だってヒルダがあれこれ言うし…)
そこまで書かれるのは、きっと彼が健在だったら
ラインハルトが簡単に宇宙を手におさめてしまうからなのね!
なんてこと思って、喪失感に耐えている私でした(笑)
 
でもまあ冷静に考えてみれば、そんな単純なことではないですよね。
ヤンにはとれないような非情な手段を、ラインハルトがとっているのを見ても、
二人を対比的に描くためには、キルヒアイスのような良心がいては、邪魔になったのかもしれません。
オーベルシュタインとのペアの方がよりヤンとの対比が映える気がしますもんねぇ。
それに野心に燃えるラインハルトは、キルヒアイスとは決裂しかかっていましたからね。
二人の関係の崩壊を見る前にこういう決着がつくのは、これからラインハルトが目指す道に向かって、
彼の存在を美しい決意に変えられたということで、良かったのかもしれません…。
だって「行こうか、キルヒアイス、おれとお前の宇宙を手に入れるために」
なんてセリフまで吐いちゃってるし…(^_^;)
 
と、相変わらず未練たっぷりに彼について語ってしまいましたが…
今回の主役はフェザーンの方々とユリアンですね!
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
ラインハルトと貴族連合軍の戦いは終焉を迎えた。だが、新たな風雲が宇宙を巻き込もうとしていた。中立を保っていたフェザーン自治領主・ルビンスキーが帝国側に与することを決めたのだ。帝国に潜入して皇帝を誘拐し、同盟に亡命させるという彼らの陰謀にラインハルトは同意した。微妙な均衡が崩れつつあることに気づかず、皇帝を受け入れる同盟。そしてついに、ラインハルトは同盟に向けて宣戦を布告した。
 
ユリアンの有望っぷりがこれでもかと描かれます。
でもフェザーンに飛ばされて、ヤンと離されちゃうんですけどね。
お互い、一人で鍛えるべきものを鍛えよ、とのことでしょうかね?
結構互いがもたれかかった関係に思えたので。
しかし同盟軍、みんなバラバラになっちゃって、すごく戦力に欠ける気がするんですけど…。
これで帝国軍と渡り合えるのかな?
 
皇帝誘拐の流れは、大河の「平清盛」でも似たのがありましたねー。
(歴史ものではよく見られますよね)
国璽といい皇帝といい、こういう時には切り札扱いなんですけど、ほんと使う人次第って思いますよね。
やったもん勝ち、言ったもん勝ちみたいなやり取りが面白かったです。
 
で、ロイエンタールVSシェーンコップでまたも斧登場ですよ!!オフレッサーだけじゃなかった!!
スマートそうな二人なのに、肉弾戦なんすか…??
 
ラインハルトの計画をヤンはちゃんと読んでるのに、まだまだままならない立場で、先手が取れない状況です。
この立場の差がほんと気の毒です…。
早くヤンも自在に指揮できるような立場になれれば、さらに見どころが増すんでしょうけどね。
今回はじれったくてうずうずしちゃいました。
 
さて次の巻!といきたいところですが、図書館の予約してた本がたまってるのでそっちから読まなくちゃ。
ちょっと銀英伝はお休みです。