駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『銀河英雄伝説5 風雲篇』読みました!

いよいよ両者激突の巻です。
いいですね、真っ向勝負。
広大な宇宙で繰り広げられる戦闘を読むさなか、華麗にそして烈しいラインハルトを見ながら、
なぜか頭に姫川亜弓が出てきて、あら、そしたらヤンは北島マヤだわねーなんて思ってしまった私です…(^_^;)
なんか結構二人、シンクロしてません?(笑)
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
フェザーンを制圧下に置いた帝国軍は、今や同盟首都の目前にまで迫っていた。ヤンはイゼルローン要塞放棄を決断、民間人を保護しつつ首都へ急行する。圧倒的な優勢を誇る敵軍に対し、ヤンは奇策を用いて帝国の智将たちを破っていくが、ラインハルトの大胆な行動により、彼との正面決戦を余儀なくされる。再び戦火を交える“常勝”と“不敗”。勝者となるのははたしてどちらか。
 

(今回もネタばれでの感想です。未読の方、ご注意ください(>_<))
 

ラインハルトとヤンが直接対決です。
常勝VS不敗ですよ。勝敗の天秤があちらこちらに傾いてハラハラさせられました。
どっちにも思い入れがあるから、どちらが優勢になっても、喜べませんでしたね~(^_^;)
でもそういう、どっちつかずな私でも納得のいく、見事な決着のつけ方でした!
素晴らしいです、田中先生。
 
決着後、彼らが初めて直接やり取りする内容も面白かったですね。
専制政治と民主主義で議論し合う二人。
でもなんだかんだ言ったって、巨視的視点のヤンに対して、ラインハルトは結局、自分の欲求のみですから(笑)
自分がやりたいようにやるには、専制政治しかあり得ませんものね。
それでも頂点にがっつくわけじゃなく、どこか刹那的なんですよねー。それが読んでてちょっと哀しいです…。
 
今回の功労者ヒルダは、もうラインハルトの理解者として、
キルヒアイスにも匹敵する役割を果たしてるように思うんですけどね。
でもラインハルトにはキルヒアイスしかあり得ないわけですよ。
ラインハルトの身を案じて帝都にいるよう進言するヒルダに対して、
戦いたいから前線に立つのだというラインハルトなのに、
熱でうなされる中では、キルヒアイスが遠征軍の総指揮をとってくれたら、
自分は帝都で内政に専念できるのに、と恨めしく言うんですよね。

つまりは、ラインハルトにとってキルヒアイスは、自分そのものなわけですよね。
ヒルダがどれほどラインハルトのことを理解しようと、キルヒアイスのごとく彼と一心同体にはなれないわけで、
だからラインハルトはいつまでも孤独を抱えるんでしょうね。
ヤンよりよっぽど優秀な駒をたくさん抱えてるのに、ずっと孤立してますもんね。
 
そして、数は少なくとも、密度の濃い仲間に囲まれるヤンは、この巻でプロポーズですよ。
もう唐突過ぎてびっくりしました!
相手としてはフレデリカしかあり得ないわけですけど、
それにしたってなんか突然思いついたようにプロポーズしたなぁ…(^_^;)
 
そしてロイエンタールがいよいよ不穏な芽を伸ばし始めました。
うわーこの人、敵に回したら面倒よねー(^_^;)どうなるんだろう…。
 
返却日に迫られながら(^_^;)、次巻も読み進めます!