駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

星組 『愛するには短すぎる』 湖月わたる

超久しぶりのヅカ記事です(^_^;)
宝塚の録画は変わらず見てたし、ヅカ熱が冷めたわけではなかったんですが、
なんか記事を書きそびれてました…(^^ゞ
 
ヅカ視聴日記。
わたさん(湖月わたる)主演作品。
 
おお、さすがに初演なだけあって、どの役もしっくりくるなぁ。
この作品は星組の再演(柚希さん主演)で初めて見たのですが、
その時はぎこちなく感じた部分も、初演だとスムーズに入ってきました。
とても面白く見ました。
話はあまり好きではないんですよね。
これっていかにも男性が書いた話って感じで女性は共感しづらくないですか?(^_^;)
でも作品としては楽しくて好きです(^^)
 
<作品解説>
船上という限られた場所、4日間という限られた時間の中で起こった束の間の恋。それゆえの純粋さと狂おしさ、素晴らしさを切なく美しく描き出す。なお、この公演は湖月わたるのサヨナラ公演となる。
 
わたさん、大らかな男性でいいです。なんだか純粋で憎めないんですよね。
この話はずるい男の話だと思うんですけど、そういう狡猾さが全くないんですよね。
ゼロか十かのいきなり究極の選択肢に突っ込んでいく不器用さが、わたる君らしくて可愛いし、
決めたらぶれない清々しさがあります。
最後も別れると決めたら、未練を残さず前向きに爽やかに立ち去ります。
そう、これは美しい思い出の物語なんですよね。
 
となみちゃん(白羽ゆり)、男性が憧れる理想の女性像って感じで、
思い出の中でいつまでも美しく輝くような女性を演じています。
となみちゃん好きなんですよねー。
ちょっと大人っぽい女性で、それでいてかわいらしいとこもあって、
大らかでいて可愛げもあるわたさんとのバランスがいいなーと思います。
わたる君演じるフレッドに心ひかれながらも、彼のために想いを押さえて、気丈に振舞う姿が切なかったです。
船上でのラストシーンは、古い映画のように上品で美しかったです。
 
とうこさん(安蘭けい)、フレッドの親友アンソニー役です。こういう軽妙洒脱な感じの役はお手の物。
カタブツなフレッドといいコンビです。
一番手と二番手が仲いい設定は、見てて楽しいです(^^)
フレッドを茶化しておどけて見せながらも、
真剣にフレッドのことを思ってる兄のような目線を、ふとした時に見せるんですよねー。
心情が思わずもれる演技が効いてました。
 
船長さん役のしいちゃん(立樹遥)。真面目にやるほど笑える役と言うのは、お得意ですからね。
いい味出してたなぁ、しいちゃん。
ただこういう役が嵌りすぎてあまり二枚目ってのが回ってこないような…(^_^;)
 
まやさん(未沙のえる)、大好きです。
出てくるだけでおいしいとこ持っていくんですけど、それがでしゃばりすぎではなくて、
いいアクセントになってるんですよねー。見てるだけでわくわくしてしまいます。
 
ちえちゃん(柚希礼音)、ちょっと悪い役。主役のずるさを隠すための(?)いかにも、ずるい嫌な男(笑)
声が低いので、こういうアクドイ感じも意外といけますねー。
 
出番はわずかですが、しみこちゃん(和涼華)の涼やかなかっこよさに釘付けでした~。
ドリー(陽月華)が閉じこもった時の、ちょっと企んでるような微妙な演技も素敵でした(^^)

音楽もいいですよね。しんみりするラストの曲もフレッドとアンソニーが楽しく歌う曲も。
話としてはどうかなと思うんですけど、コミカルで楽しい場面や切ないラストシーンが印象的だから、
再演を重ねてるんでしょうね(^^)