駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

2012年に読んだ本を振り返る。

遅ればせながら、去年読んだ本を振り返ってみたいと思います~。
去年は78冊読みました。(記事にしてない本もあります)
おととしが80冊だったので、変化なし、と…。
一応、毎年100冊を目指してるんだけどな~(^_^;)

話題の本をメインに、海外もの、古典もの、時代もの、SFものなど、私なりに幅広く読んでみました。
年々読む本のジャンルが少しずつ広がってる気がするので、本人的には満足です。
これも皆様のブログにお邪魔させていただいているおかげです(^^)
いつも素敵な本の紹介をしてくださってるので、とても参考にさせてもらっています。

さてさて、去年読んだ本の中から、私のベスト5を選んでみました~!



1位 「双頭のバビロン」 皆川博子

もうね、色々圧倒ですよ。あの厚さ以上のてんこ盛りの内容、もう眩暈がするような絢爛さにどっぷりはまりこんでの読書でした。読後の満足感と言ったらありません。皆川先生、万歳!!
しかし一昨年去年と一冊ずつしか皆川作品を読めてないので、今年は腰を据えて、皆川作品を色々読みたいと思います!



2位 「きみはいい子」 中脇初枝

内容は淡々と描かれていて、派手な事件が起こるわけではありません。でも読めば読むほど、とにかくずぶずぶと心に刺さったんです。絵本で先に名前を知った作家さんだったので、こんなのも書かれるのねと驚きました。でも逆に絵本も手掛けるから、こういう大人にも子供にも傾かないフラットな感覚なのかな、と納得もしたり。(絵本って子供向けのものではなくて、もっと大きな視点から描かれるものだと思うんです)私が子育て中の身であるからでしょう、読後にかなり引きずった作品でした。


3位 「魚舟・獣舟」 上田早夕里

苦手なSFなのに、ものすごいインパクトにがっつりやられてしまいました。
短編集なのに、この密度の濃さは何??
他のももっと読みたい!と思ったのに、短編でこの濃さなら、長編などはとても軽く読める感じじゃないので、結局手に取りそびれてしまいました。
皆川さん同様、今年腰を据えてがっつり取り組みたい作家さんです。


4位 「カラマーゾフの妹」 高野史緒

「未完のカラマーゾフの続きが読みたい!!」と思っていた私の、念願が叶った本だったので、個人的に非常に満足した作品でした。本当に高野さんには感謝感謝です。
そして原作の記述をもとに導かれる新たなる真相には、読みながらドキドキさせられました。
しかしこれ読んで、簡潔に説明される原作の筋に、「あれ、そういうことだったの?」と初歩的なところからつまずいてる自分に気付かされて、原作を読みなおさねばと思いました(^^ゞ
「カラマ」再読、なんとか頑張りたいです。


5位 「晴天の迷いクジラ」 窪美澄

多分、窪作品の冷たすぎず熱すぎもしない温度が好きなんでしょうね。登場人物に傾きすぎず、かといって突き放すわけでもない、その絶妙な距離感がすごくハマってしまうみたいです。
デビュー作同様、人間の悲しい部分をリアルに描いていながら、絶望的じゃないお話です。
素晴らしかったです。


とまあ、こんな感じでしょうか。
読後すぐに本から抜け出せないくらい、特に印象深かった作品たちです。

番外編では『銀河英雄伝説』ですね。
宝塚でやると知ってから、この本を読み始め、それから頭の中ずっと銀英伝モードです(^^ゞ
今月は博多座に舞台を見に行く予定ですし、本を読み終えたら、録画したままの映画版銀英伝も見るつもりですので、当分銀英伝漬けですね(笑)

上でも書いてますように、今年は皆川作品や上田作品にがっつり取り組みたいと思っています。
「カラマ」の再読も是非とも!
ってことは、図書館の予約は控えめにせねばなぁ~。
でも気になる本って次から次と出てきちゃうんですよね><
もっと読むぺースが早ければなぁ~~。

読書中どうしても気が散って、読むペースがなかなか上がらないので、今年は集中力を身につけたいです(^_^;)
呼んでも呼んでも全く気付かない息子よ、その集中力をお母さんに半分よこしなさい。