駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『機龍警察』 月村了衛

面白かったー!!
あちこちで面白いって聞いてたけど、本当に!
はまり込んで読んじゃいました。
 
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。
 
設定やキャラクターはすごくアニメっぽい。でもラノベというほど砕けてなくて、硬派なんですよー。
これぞエンタメって感じで、本を読んでるというより、映像で見てるみたいで、視覚的なテンポがいいです。
(ただカタカナ用語が多くて、機械が出てくる場面を想像するのは難しかった…(^_^;))
 
龍機兵を導入するために新たに設置された特捜部がメイン。
で、『龍機兵』ってのが謎だらけの機体で、ちょっとしか触れられません。
かなり個性的な搭乗者三人も密度の濃そうな過去を背負ってるし、
冒頭で起こる事件の全貌もまだ見えてこない。
この一冊だけでかなりてんこ盛りな状態です。
 
外部の人間を入れていたりする特殊性などから、特捜部は警察内で反感買ってる存在だし、
特捜部内の技術者にも『龍機兵』は謎だらけのようだし、
外部からの搭乗者も訳ありだらけの傭兵で、どこへ転ぶかわかんない感じだし、
敵方もかつては一緒に戦ってた仲間だったり…と、一筋縄ではいかない関係が入り乱れてるんです。
そんな中、特捜部部長・沖津さんの絶妙な指揮でかろうじて枠組みができてる状態。
この沖津さんも元外務省という経歴の、得体のしれない人ですけどね。
その特捜部、がっちり一枚岩のような安定感が全く感じられないのに、
なぜか頼もしさだけは満ち満ちてる連中ですよ。
読んでてワクワクしちゃって、楽しいです、ほんと。
 
搭乗者三人は、一人の過去話で一冊分できそうなネタ持ってるよね?って感じの意味深な方々。
彼らを掘り下げていくだけで面白そうなんだけど、
その龍機兵にたどり着いた経緯、そしてこれからの活躍なんかとっても気になるところ。
この本はまだ序章といった感じだけど、十分期待できそうな内容でした。
続きが楽しみ楽しみ~♪
これ、ぜひアニメ化しないかな?映像で見てみたいな!