駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『督促OL 修行日記』 榎本まみ

私は小心者で、人に何か頼んだり、何かを尋ねたりするのが苦手です。
ですので、仕事してた頃、営業が何より苦手で、トラウマになりそうなほど苦痛でした…。
この本では、金融機関が貸したお金を返さないお客に、入金のお願いをする「督促」という仕事についた、
OLさんの成長物語と、そのノウハウが書かれています。
彼女、人に強く物事を言えない性格で、
都会を歩けば必ずキャッチセールスにひっかかるほどだったということで、
そんな人がどうやって督促なんて仕事で成果をあげられるようになったのか、すごく気になりました。
同僚がどんどん体や精神を壊していくほどの過酷な職場のはずなのですが、
ゆるいコミカルなタッチでとても読みやすく書かれてます。
使える技がてんこ盛り、というほど詰まった内容ではないですが、
書かれてるスキルはとても実践的ですぐに使えるものばかりで、幅広く応用できそうな内容でした。
コールセンターに勤めてなくても、人に言いにくいことを言ったり、頼みづらいことをお願いする場面は、
誰しも避けられないですよね。
いろんなシーンで役に立つ本じゃないかな、と思います。

<内容紹介>
「一時間に60本の電話がノルマ」「電話で怒鳴られるのは日常茶飯事・・」。
 大学を卒業して入った会社で、著者は、いきなり借金を返さない人に督促の電話をかける部署に配属され、「督促OL」となった!
客からストーカーよばわりされたり、呪いをかけると恨まれたり、今から殺しにいくぞ・・と脅されたり、仕事を熱心にすればするほど、人から嫌われる仕事に心が折れそうになる日々・・。
もともと人見知りで、人に強く言えない性格の著者が、百選練磨の借金王の面々を相手に、毎日格闘し、ついには、2000億円の借金を回収する「スゴ腕 督促OL」に!
”日本一ストレスフルな職場”で、自分なりの得意分野を探しだし、モチベーションを維持する方法を見つけ、仕事に誇りを見出していくまでの、新人時代をエッセイとマンガでつづる。

以下、自分用のメモ書きです。
本はすでに返却してしまったので、うろ覚えで書いてます(>_<)
本を読んでない人にはわかりにくくて、すみません(^_^;)
 
・返済日や金額を相手に言わせる(決めさせる)。
・お礼の言葉を交えながら、謝る。(「ご指摘ありがとうございます」等)
・ただ「すみません」を連発するのではなく、謝罪の言葉は具体的な内容を添えて。(「こちらの説明不足でご迷惑かけて、申し訳ありません」等)
・お願いするときは、質問形式で。(相手に考えさせる)
・怒ってる相手ほど、ゆっくり丁寧にしゃべること。(自信があるように見える)
・気持ちが不安定になる時ほど、足元をしっかりと。
・人は恐怖心、義務感、罪悪感で動く。
・怒られる前に謝る。(「お忙しい時間にすみません。」)
 
 
ありがちな、成功者の上から目線じゃなくて、すっごく地道に積み上げてきた感じで書かれるから、
言ってることがわかりやすくて、すっと入ってきやすいです。
仕事を始める前には、言われるがままだったキャッチセールスに、
この仕事をやってきたことで、鮮やかにさらっと返せるようになったところに、ちょっとじんとしちゃいました。
逃げたくなるほど辛い経験も、自分に合わないと思えるきつい仕事も、無駄になることはないのだろうな。
「あの経験を超えたから、今がある」という言葉を周りの人からもよく聞きます。
嫌なことに直面すると、つい逃げ腰になってしまう私ですが、
この作者の、逃げずに根気よくじっくり向き合う姿勢は見習いたいなと思いました。
 
ちなみにうちの子供もこれ、面白がって読んでました…(^_^;)もちろん子供向けの内容ではないのですけど…。
どこが面白かったんだろう…???
 
あと、4コママンガもついてますが、これはなくてもよかったかなぁ…(^_^;)