『二度寝で番茶』 木皿泉
原作とは一味違う不思議な雰囲気で、脚本家の名前見て「なるほど『すいか』の人か」とその名を覚えました。
そして木皿泉脚本ということでチェックした「セクシーボイスアンドロボ」。
飄々とした中で、期待を裏切らない奥深さに毎回じーんとしてました。
(残念ながら「Q10」はチェックし損ねて見てないんだよなー(-_-))
<内容紹介>(「BOOK」データベースより)
多くの女性の心をわしづかみにした、ドラマ「すいか」(向田邦子賞受賞)の放送から7年。その後も、観る者の胸に深く訴えかける作品を生みだし続けているのが、夫婦で共同執筆している脚本家・木皿泉です。家族、愛、自由、幸せ、孤独、個性、笑い、お金、創作、生きること死ぬこと…について、二人が思う存分語りあいます。木皿ドラマは、どうしてこんなにも私たちを惹きつけるのか―。二人の言葉には、その秘密が隠されています。
多くの女性の心をわしづかみにした、ドラマ「すいか」(向田邦子賞受賞)の放送から7年。その後も、観る者の胸に深く訴えかける作品を生みだし続けているのが、夫婦で共同執筆している脚本家・木皿泉です。家族、愛、自由、幸せ、孤独、個性、笑い、お金、創作、生きること死ぬこと…について、二人が思う存分語りあいます。木皿ドラマは、どうしてこんなにも私たちを惹きつけるのか―。二人の言葉には、その秘密が隠されています。
(多くの女性の心をわしづかみって…うちの旦那もはまってたけどなぁ。…女性じゃなくても届くと思うけど)
「木皿泉」のドラマは、ゆるい雰囲気の中で、
だけど、大事なことと真正面から向き合ってなきゃ出てこないようなセリフの数々で作られていて、
そのギャップに毎回やられておりました。
何気なく役者から漏れる一言が、深い深い。
何気なく役者から漏れる一言が、深い深い。
そんな場面があちこちに散りばめられてて、ゆるさと鋭さのミスマッチは、木皿泉独特の世界だなーと思います。
まさに、そんなドラマの雰囲気そのままの対談集でした。
何気ないところからゆるーく会話は始まるんですけど、二人のやり取りはすごいですよ。
何気ないところからゆるーく会話は始まるんですけど、二人のやり取りはすごいですよ。
心に刺さる言葉や沁みる言葉やらがいくつもあって一回読んだだけじゃ足りないです。
少し乱暴に表現するなら、自然体のようなゆるさを求めて、激しく戦ってるという矛盾してそうな印象です。
少し乱暴に表現するなら、自然体のようなゆるさを求めて、激しく戦ってるという矛盾してそうな印象です。
いや、彼らの言ってることには矛盾はないんですよ。
世の中がいびつになっちゃってるから、本来の姿を取り戻すのにも、
一つ一つ戦わなきゃいけなくなってんだろうなぁ。
とにかく二人、ものすごい感性。そんだけあれこれに敏感なら、かなり生きづらいだろうなぁ。
だからドラマの登場人物みんな不器用なんだ。
でも見ててそこが愛おしいんですよね。だって彼ら一生懸命なんだもん。
この対談の中でも、二人いろんなことに反発しながらも、
この対談の中でも、二人いろんなことに反発しながらも、
人とのコミュニケーションについてあれこれ考えたりして、
そんな矛盾っぽい一生懸命さに、憧れのような気持ちを抱きました。
私には真似できないなって。
私は、多分いろんなことから目を背けてるんだろうな。
私は、多分いろんなことから目を背けてるんだろうな。
そういうのってちょっとずるいなとか思えてきちゃいます。
ちゃんと生きてくってことは、心に沸くいろんな思いを、
きちんと言葉にする手間を惜しまないことなのかもしれないな、なんてこれ読んで思うのでした。
余談。「セクロボ」の放送されなかった回がDVDでなら見れることを知りました!
ちょっとレンタル行って探してみよ~うっと。