駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

月組 『長い春の果てに』 紫吹淳

久しぶりのBSヅカ視聴日記です。
 
りかちゃん(紫吹淳)主演作品。
 
ようやく初演版が見れました~。
冒頭場面、演出変えてるの!?って思ったくらい、花組版と雰囲気が全然違ってビックリ。
メンバーを変えての再演はこれまでいくつも見てきてるけど、こんだけ別物なのも珍しいかも。
 
やっぱステファンは、りかちゃんの役だなと思いました。
屈折した陰ある役とか似合いすぎですもの。
主題歌の切なげな感じとか、過去を引きずってる感がありありで、泣ける…。
キザる仕草が過剰なほどで、りかちゃんらしいなぁと苦笑しながらも、
それがサマになっててかっこいんですよねー!(キザる花組の中でさらにキザってたものなぁ…)
 
えみくらちゃん(映美くらら)の、少女役ぴったりですね。
こうしてみると、蘭ちゃん(蘭乃はな)演じるエヴァはイマドキの少女らしい小賢しさがあって、
えみくらちゃんは男性の理想のような純粋さがあって、
それぞれ違っててどっちもかわいいなーと思いながら見ました。
(主演トップさんの違いがこういう差になっていくのかなぁ?)
 
わたさん(湖月わたる)演じるライバル役クロードは、なんか前向きな野望を持った人でしたね(笑)
裏表がはっきりしてそうな狡さがありました。
最後の死にそうな演技がなんかすごかったです…(^_^;)
 
月組版では二人の男役さんが女性を演じています。
花組版ではそのまま娘役さんがやってるんですけど、それぞれ持ち味が違って面白く見ました。
相手のことを好きだという気持ちを引きずりながら、口では「嫌い」と言ってしまうような女性らしい感情は、
やはり娘役さんが演じる方がよく伝わってきます。
でも男役さんが演じる女性は、それだけで印象が強く、役としてよく立ってる感があるんですよね。
 
コウちゃん(汐風幸)の演じるナタリーは大人っぽい雰囲気の女性でした。
ステファンへの未練を上手に隠せるくらい大人で、
だからアルノーへの切り替えも、そう自分に言い聞かせたんだろなと納得できました。
ゆうひさん(大空祐飛)演じるフローレンスは、華やかで綺麗だったなぁ。
出てくるたびに見とれてました~(^^)キュートな女性でした♪
エヴァと絡むナタリーとフローレンスが特に好きでした!
 
ルノーのきりやん(霧矢大夢)素敵でした~(^^)/
きりやんらしい生真面目さは、いい加減さを持つアルノーという役には少しズレがあった気もしましたが、
ナタリーに向ける真摯な姿勢にうっとりしてました~。
(自動車いじりがあまり似合ってなかったけど、そのギャップもよし・笑)
 
陰の雰囲気のステファンに対して、陽の雰囲気のタニさん(大和悠河)が親友ブリス役で、
対照的なのがよかったです。(りかちゃんの親友には見えなかったけど・笑)
 
極端な女性論とか、唐突な展開とか突っ込みどころはたくさんありますが、
石田作品はメリハリや見せ場がちゃんとあるのがいいなぁと思います。
細かい部分を無視できれば、楽しめますよね。
トップコンビの持ち味を生かしたこの作品、楽しんでみました(^^)