駄文徒然日記

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『いとみち 二の糸』 越谷オサム

先日読んだ「いとみち」の続編です。今回も越谷さんらしい安定感で、王道青春物語を楽しみました!
 
<内容紹介>(amazonサイトより)
グルーヴィンで、ど直球。青春小説の金字塔『いとみち』待望の続編登場! 濃厚な津軽弁と三味線の使い手、相馬いとが高校二年生になりました。でも、相変わらずちっこくて泣き虫で、人見知りです。アルバイト先の本州最北端にあるメイドカフェでは、先輩たちから避けられて、三味線コンサートもマンネリ気味。写真同好会に入ったものの親友と大げんかし、学校も居心地が悪くて――。どうするの、いとっち!?
 
鯉、来い…恋!?な二巻でした~(笑)
一巻が友情な巻だったのに対して、今回は恋愛でしたねー。
ラストも少女マンガ定番の○○○で締められますし。(少し意味合いが違うが)
でも注目したいのは、恋愛部分じゃないとこ。友達に対するいとちゃんの変化ですよ。
一巻では自分自身のことで手いっぱいで、周りが見えてないいとちゃんでしたが、
今回は前回で繋がった仲間と親密度が増し、いとちゃんの世界が広がっていきます。
これまで臆病すぎて、表紙のような「ロリメイド」(by智美さん)なちょっとファンタジーな印象が強かったけど、
今回はちゃんと等身大の女子高生っぽくなっててよかったなぁ。(前回は前回でかわいかったですけどね)
早苗とケンカしてぎくしゃくするくだりなんて、この作品にしてはちょっと現実感あって面白く読みました。
「おお、いとちゃん電話切っちゃったよ!」とか思ったし。
この二人のもどかしいやりとりはじれったくもあったけど、このくらいの時ってこうよねーと懐かしくも思いました。
青春の痛みだ…。
逆に恋愛の方は、いとちゃんがいつまでも夢見すぎでちょっと現実離れ感があったかな。
いくら奥手な女の子とはいえ、しつこく恋心を否定するとことか、ちょっと読んでてときめきが足りなかった・・・。
せっかく恋愛を描くなら、読んでてドキドキするようなときめきを望みまーす(^^ゞ
でも鯉太郎くんはとてもいいキャラで、彼の登場シーンは微笑ましく良かったです♪
 
今回魅力的だったのは、智美さんですねー。
まあラストへの流れはできすぎ感あって「えー!?」って思ったけど、でも描かれる彼女はどれも素敵だったな。
好き勝手言ってるようで、すっごく気遣いの出来る人ですよね。
見るからにいい人より、こういう人の優しさってぐっと来たりしちゃいます。
(でも気の毒なくらい人のいいキャラも好きです(^^))
さて彼女、意味深な言葉を残しましたが、次巻でそれが判明するのかな?気になる、気になる。
 
三の糸ももう出てるみたいですね。これで最終巻になるのかな?
やっぱり、いとちゃんの進路とか、将来とかが描かれてるのかなぁ?
まだ図書館には入ってないのですが、楽しみに待ちたいと思います(^^)