駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

『武ログ 壱 織田信長の天下布武日記』  武ロガー右筆衆

前回、歴史関連本で「イケメン」というタイトルにしては、「真面目すぎてミーハー心が足りない」と、
その中途半端さが不満だったのですが、今回はその名の通りにふざけきった歴史関連本です(笑)
多少脱線もありますが、こういう徹底してふざけるのは大好きです(^^)
 
<内容紹介>(表紙より)
「信長、ブログを記す──」(飽きたら辞めるけどなw)
信長の絶妙な例えでつづる激闘日記、読み終えればあなたも戦国ツウ!?
 
 
信長や戦国をネタにした作品は果てしない数が出回っていて、そのバラエティぶりは類を見ないほどで、
なんでもありな世界だと思ってます。
ギャグからシリアス、タイムスリップやら異世界やらで限りないですよねー…。
今回のも「そうきたか」というなかなか面白いものになっています。
かなりふざけまくってる感じですが、史実は割ときちんと押さえてるのがミソ。
戦国鍋TVが好きだったり、三谷さんの「清須会議」がOKだった人なら楽しめるんじゃないかな。
あと、ネタが30~40代向けなので、そういう意味でも読者を選ぶかな?

時代は戦国、だけど武将さんたちなぜかみんなネットやってて、
信長さんは中身は昭和40年代生まれ?なギャグ満載。
まあ、なんかむちゃくちゃな感じですが、これが結構「あり」なんですよ。
なんでかっていうと、ブログで書かれるということは、ほぼリアルタイムで書かれるわけで、
実際の流れが分かりやすいんですよね。
信長の立場での本音が、リアルタイムで聞けるって感じですよ。(まあ、コメントの半分はふざけてますが…)
ブログという本人のしゃべり口調も、その時の状況があからさまなのがいい。
読んでて「ああ、それってかなり『やべー』状況なわけね」とわかりやすいし、
普通の日記と違って公開状態だから、他武将から反応があって面白い。
信長がブログ立ち上げたら、速攻コメントつけたのが秀吉だったり、
柴田勝家がパソコンに不慣れで、コメントが変換ミスだらけだったり、何気にそれっぽいのがいい。
でも佐々成政のザマス口調や、池田恒興のオネエ口調は最後まで慣れなかったけど…(^_^;)
なぜか忍者な滝川一益が、毛利がどうした武田がどうしただの、
まめにその時の他地域の情報を伝えてくれるものありがたいです。
名前がその時その時で変わっていくのも面白かったな。
 
テレビドラマやゲームなどの30~40代向けのネタは、まあ、ご愛嬌って感じで(笑)
その年代の人なら「ああ、そんなのあったあった、流行った流行った」という感じで懐かしく楽しめます(^^)/
 
続編も出ているようで、『直江兼続の「愛 want 忠」日記』というそうです。
大河「天地人」での兼続と景勝、好きだったからなぁ。
機会があれば続編も読んでみたいです(^^)