『神子上典膳』 月村了衛
以前から興味あった月村さんの時代物を読みました。
どこでも高評価な作品なんですよねー。
しかし私は入れ込むことなく、淡々と読み終えてしまった…。
息つかせぬストーリー展開で、キャラも生き生きしてるし、時代物としての文章もそんな問題なかったし、
びっくりなどんでん返しは用意されてるし、
特に不満点は挙げられないんですけど…でも、ハマらなかったです…(涙)
剣豪物に馴染みがないからでしょうか?
神子上典膳という実在の人も、この本で初めて知ったくらいですし。
なんか私的には「土漠の花」再びという感じで、淡々とページをめくっているうちに終わってしまいました…。
あ、「土漠の花」が好きだった方なら、お好きかもしれない。
今回も姫を守りながらの逃亡劇といった感じですので。
もしくは典膳についてある程度知識を持っている方でしたら、
ちょっと異色な典膳ものとして楽しめるかもしれません。
今回、ダメだったのはなんでだろう??
典膳の人物造形が、私のツボにはまらなかったのかな。
一見クールキャラに見えるけど、いまいちつかみどころ無い感じなんですよね。(それも理由はあるわけですが)
で、かなり強いお人なはずなのに、結構やられちゃう。まあ、多勢に無勢だったりして仕方なくはあるのだけど。
それぞれのキャラがエピソードを持っていて、それが伏線にもなっていて、
きちんと丁寧に構成された作りではあるのですよね。
そういう巧みなところは「月村さん、さすが」と思うんですけどね。
やっぱキャラ読みしがちの私にとって、典膳に惹かれないと面白く読めないのかな(^_^;)
やっぱ月村さんは「機龍警察」ですね!(結局行きつくところはそこ・笑)
というわけで、私の感想は全然参考になりませんので、
興味のある方は、是非他の方々の書評をご覧になってください(^_^;)
えっと、この典膳、調べてみましたら、関ヶ原の時、
典膳という人自体には興味を持ちましたので、ぜひ大河出演してほしいなぁ。