駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

モンテ・クリスト伯 凰稀かなめ

実は宝塚からもすっかり離れ気味でして…(^^ゞ
そんな中、久しぶりに見たのがこれ。

原作は未読で、アニメ「岩窟王」を見たくらいしか前知識がなかったわけですけど、
なかなかうまく作られていて、面白く見ました。
実は、ハッピーエンドに変えられていたラストに、ちょっと拍子抜けしてしまったんですけどね。
でも宝塚だもの!主人公とヒロインはハッピーで終わらなきゃ!ということで、これはありです(^^)

途中、突然、現代劇が始まってビックリしましたが、
長い長い原作をこの現代版で上手に端折っていくのがとても巧いなぁと思いました。
この分配役も増えるわけですし、さすがです。

テルさん(凰稀かなめ)はやっぱ影のある役が似合うなぁ。
ひたすら復讐に燃える男、エドモン=ダンテス!かっこいい!どんな衣装もお似合いでした(^^)お髭もね!
ただ、脚本のせいなのか、演出が悪いのか、これ見てると、
この復讐劇も、ただ単にエドモンの人を見る目がなさ過ぎた結果じゃないのかと思ってしまったのは内緒…。
これ見ながら、この役をヤンさん(安寿ミラ)で見てみたかったなぁと思いました。
もちろん、その場合のラストは、あんなハッピーエンドじゃダメですよ(笑)

宝塚らしからぬヒロインを、相変わらずの安定ぶりで演じたみりおん(実咲凜音)もよかったし、
「罠にはめーてやるー」の歌が印象深い悪人たちも、なかなか好演でしたけど、
一番、「おおっ」と思ったのが、アルベール役の愛月ひかるくん。
実はそれまであまりタイプじゃなくて、チェックしてなかったんですけど、
今回のこの役がとても合っていて、いいなーと思ったのでした。
ラストへ向かう葛藤の中で、アルベールの誠実さと若さと弱さと不器用さが、いい感じでにじみ出ていて、
私としてはちょっと納得いかないと思える決着も、このアルベールならありだわ、と思わせてくれたのですね。
…でも、新人公演でダンテス役かぁ…それは難しかったろうなぁ…。

宙組さんは、ビジュアル組なので、もう画面見てるだけで楽しかったです(^^)/