駄文徒然日記

移行したばかりです。これから整理していきます。

読書日記

『村上海賊の娘 下』 和田竜

ようやく読み終わりました~。 面白かったです!割と真面目に歴史ものだった上巻が、下巻ではすっかりエンタメ大作となっておりました(笑) でもその海戦の戦闘ぶりが本当に面白かった。 海上ならではな海賊たちの戦法があるし、海が得意じゃなくても、それ…

『闇に香る嘘』 下村敦史

「村上海賊の娘」を読んでる途中なのだけど、返却期限が迫ってきたので、こちらを先に読みました。 これは面白かったです!評判が高いだけあるなぁ。 読むのがとても遅い私が、二日で読んじゃいました。 それだけ引き込まれたということで、読みやすかったっ…

『村上海賊の娘 上』 和田竜

珍しく上下巻分けての感想です。まだ下巻は読んでません。 私にとっては二作目の和田竜作品です。「のぼうの城」以来なので、ずいぶん久しぶり! 「のぼう~」を面白く読んだので、こちらも気になっていたのだけど、 読もうかどうしようか迷ってるうちに本屋…

『神の子』(上・下) 薬丸岳

私にとっては三作目の薬丸作品です。 薬丸さんと言えば、少年犯罪をテーマにした、深く考えさせられる作品を書かれる印象です。 そう思って今回読み始めて「ああ、今回は無戸籍の子について問う話なんだな」と思ってましたら、 IQ161以上の天才少年から話…

『ハケンアニメ!』 辻村深月

アニメ好きなんで、楽しみにして読んだこの本。気づけば本屋大賞にノミネートされてましたねー。 表紙がCLAMPなせいもあってか、キャラがすごくマンガチックに感じられて、 お仕事本というよりマンガみたいに楽しく読んじゃいました。サービス精神旺盛なエン…

『明日の子供たち』 有川浩

児童福祉に関心があり題材に惹かれて、読みました。 さすが有川さん、読みやすく面白かったです。 児童養護施設という、ちょっと重くなりそうな題材を扱いながらも、 読みやすいエンタメ作品に仕上げた力量はさすが。 そしてエンタメ風味でありながらも、大…

『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』 岡田尊司

私は育児ボランティアをしてるので、その手の関連本を時々読みます。 そういった本は普段ここであまり記事にすることはないのですが、 今回は予想外に文豪について言及していたので、興味を持たれる方もいるかもと思い、 簡単に記事にすることにしました。 …

『源平六花撰』 奥山景布子

年末年始はこの源平本にじっくり浸っておりました。 初読み作家さんでしたが、文章が美しいと評判のようなので楽しみに読みました。 実際読みましたら本当に、美しく織られた上質な作品で、豊かな日本語が味わえました。 これがデビュー作とのことですが、手…

『給食のおにいさん 進級』 遠藤彩見

ううーん、ちょっと残念…。 前作(「給食のおにいさん」)を予想外に面白く読んだせいか、 今回期待して読んだら、前作よりインパクトが薄かったなぁ…。 キャラもストーリーも前作を踏まえていて、全体的に変わりないはずなのに、文章がなんだか読みにくかっ…

『神様の裏の顔』 藤崎翔

ふふ、面白く読みました(^^)/ 最後の選評のところで、道尾さんがこの作品のことを「優等生」って言ってらしたけど、よくわかるな。 なんか読み手の事を考えて一生懸命な感じがあって、デビュー作らしからぬサービス精神がありました。 (デビュー作は独りよ…

『かっこうの親もずの子ども』 椰月美智子

これはー、うーん、感想悩むー>< 初読みの作者さんだったけど、実力ある人だと思うし、 胸に来る言葉もたくさんあって、興味深く読んだけれど…。 とにかく、最後の、あるエピソードで全部吹っ飛んじゃいました…(^_^;) まともに感想書けるかなぁ…。 <内容…

『初恋料理教室』 藤野恵美

するするっと読みやすい本でした。 もともと児童書を書かれてる人だそうで、なるほど安定感が半端ないと思いました。 万人が楽しめるような佳作ですね。 お料理教室に通う、訳あり(?)な男性たちのお話です。 私も昔、料理教室に通ったことがあったので、…

『黄金の烏』 阿部智里

こちらも、待ってましたのシリーズものの続編。 一作目「烏に単は似合わない」、二作目「烏は主を選ばない」で物語の世界と登場人物たちを披露したとこで、 いよいよファンタジーの本編スタートといった感じです。 同じ時間軸の裏表を描いた過去二作の、時系…

『黒猫の約束あるいは遡行未来』 森晶麿

わーい、黒猫シリーズの新刊!「偽恋愛小説家」も面白く読んだけど、やっぱ森先生の本領発揮はこっちだ! 小難しい美学論は、正直半分も理解できてるかどうかわかんないけど、 そんなこねくり回した言葉に翻弄されるのはやっぱり楽しい。 いつもに比べるとポ…

『砂の女』 安部公房

ずっと読みたいなーと思っていた安部公房。たまたま機会があって人から借りることになりました。 こういう、いつでも読める本って先延ばしになりがちですものね(^^ゞいい機会に巡り合えてよかったです。 面白かったですよ! 想像以上に読みやすくて、こうい…

『悟浄出立』 万城目学

面白かったです!全然万城目さんっぽくなかったけど、でも問題ありませんでした。 がらりとイメチェンな感じの作風でしたが、 シリアス色の濃かった「とっぴんぱらりの風太郎」がいいクッションになってた気がします。 これ読む前に中島敦や西遊記を読もうと…

『歴史の主役たち 変革期の人間像』 永井路子

古本屋で見つけては、ちょこちょこ買いだめてる永井さんの本。 これも目次見て「必読書だわ!!」と速攻ゲットしました。(源平、太平記好きだもの) さすが永井さん、期待を裏切らない面白さでした(^^)/ <内容紹介>(「BOOK」データベースより) 政治と権…

『神様のケーキを頬ばるまで』 彩瀬まる

多分、自分何か間違ってんだろうなーと心のどこかで思いながらも、 それを見て見ぬふりをして、ずるずると日々を継続してしまったりする。 「仕方ない」とか「大丈夫」とかでごまかして、 思ったより深く泥沼にはまり込んでしまった自分に気づかなかったりす…

『天の梯─みをつくし料理帖─』 髙田郁

みをつくしシリーズ最終巻です。 4千両をこれから貯めていくのに、本当にこの巻で終われるのか?とか思ったりしたけど、余計な心配でした。 この作品らしく、全てきれいにまとまって終わりました。 全10巻という長丁場であったのに、1巻からほとんど文句…

『偽恋愛小説家』 森晶麿

いやー、面白かったぁ。こういうの大好き!! 名作やおとぎ話を読み解いたり、それに準えたお話だったりってのは、非常に好みなんです。 今回モチーフとなってるのは、超有名童話。 「シンデレラ」「眠り姫」「人魚姫」「美女と野獣」の4作品。 ディズニー…

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

伊坂さんのデビュー作を今頃…(^_^;) デビュー作から、伊坂さんは伊坂さんだったんだなーと思わせる作品でした。 彼の独特なスタイルは最初から確立されてたんですね。これは驚きだ。 しかしすっかり伊坂作品慣れした読者としては、不慣れ感やくどさが漂う文…

『首折り男のための協奏曲』 伊坂幸太郎

ひゃー、やっぱ伊坂さん好きだ! なにがどうすごいって説明できないけど、 そしてこの作品に具体的にすごい何かがあるわけでもない気がするけど、読んでてたまらなく楽しかったです。 伊坂ファンなんですねー私、としみじみ実感。 <内容紹介>(出版社HPよ…

『上流階級 富久丸百貨店外商部』 高殿円

やっぱ高殿さんのお仕事ものは間違いないわ! 面白かったし、読んでよかったと思えました。 ほんと私には縁遠すぎる世界でしたけどね(^_^;) 百貨店の売り上げの約三割が上流階級相手の外商の売り上げで、 その外商一人のノルマが一か月1500万だなんて、 …

『雨のなまえ』 窪美澄

おお、こんな救いのない話を窪さんが書くとは。 今までもどん底な人々を描いてきたけど、それをさらに落としますか…。 最後の話以外、どれも暗い読後感のお話たち。 「雨降って地固まる」なんて言いますが、最近の異常気象を物語に反映したのかどうか…この物…

『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎

伊坂さんが好きと言いながら、伊坂さんの初期作品は手付かずな私…。 「首折り男のための協奏曲」を読む前に、と借りてきました。 (本当は「フィッシュストーリー」もまだ未読なのだけど、もう「首折り~」が手元にあるので間に合わない~><) 伊坂さんの…

『その手をにぎりたい』 柚木麻子

面白かったです! 私は就職氷河期だった世代でバブルを知らないんですが、バブルを経験した人の話を聞くたびに、 どれも昔流行ったトレンディドラマのような、嘘みたいなエピソードばかりで驚かされてました。 「バブル時代って…」って、私にはファンタジー…

『スペードの3』 朝井リョウ

朝井さん好きだー!!!と感想のたびに言っている(笑) だって読むたびにそう思うんだもん。基本、彼の比喩がツボなんですよね。 読みながら、なんて表現するんだーって、その文章にぐあーって身もだえます(笑) その比喩はだんだん「これでもか」感がなく…

『子育てはもう卒業します』 垣谷美雨

垣谷さんの作品を読むのはこれで二冊目です。 前読んだ「結婚相手は抽選で」は、あり得ない設定でも妙なリアリティで面白く読んだけど、 今回のはとんでも設定はなく、現実感たっぷりな話だったのに、いまいち共感しきれませんでした…。 読みやすくはあった…

『本能寺の変 431年目の真実』 明智憲三郎

光秀さん好き、もしくは本能寺の変についての定説が納得いかない人にはぜひご一読をおススメします。 私はこれ読んで、だいぶすっきりしました(^^) <内容紹介>(amazonサイトより) 光秀の末裔がついに明かす衝撃の真実!! 名門・土岐明智氏の行く末に危機…

『給食のおにいさん』 遠藤彩見

これは面白かったです。 YA(ヤングアダルト)に分類される本なので、中高生向けの軽さはあったけど、 子どもも読めて、大人でも楽しめる本だったと思います。 <内容紹介>(「BOOK」データベースより) コンクールで優勝するほどの腕をもちながら、給食…